大人の音楽堂 ブログ
BAD COMPANY
2021年03月15日
中学3年生の頃です。ラジオの深夜放送から、あのLED ZEPPELINがスワンソングという独自のレーベルを設立。第1弾として、元Freeのポール・ロジャース、サイモン・カークが元モット・ザフープルのミック・ラルフス、そして元キングクリムゾンのボズ・バレルが組んだ「BAD COMPANY」がいよいよデビュー・アルバムをリリースするという大ニュースが流れた。
ロック少年は大騒ぎであります。当時は次から次へと後に「名盤」といわれるアルバムがリリースされ、ついていくのに一生懸命。毎日友人と情報交換。月刊誌ミュージックライフとラジオだけが頼りでした。懐かしい話です。今のようにインターネットなんかもちろんありません。苦労していたわけですが、「ありがたみ」がありましたね。
レコードは座してジャケットを食い入るように見て、解説書を何度も読みそして聴く。当たり前でした。バッドカンパニーは理想形のロックバンドです。まず、曲がかっこいい。メンバーのルックスがいい(特にボズ・バレル)。そして歌、オーティス・レディングを好んでいたポール・ロージャース。そのパワフルな歌唱はそのあたりからかもしれませんが、マディー・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、ジョン・リー・フッカー等ブルースがルーツになっています。それをロックに持っていったポール・ロジャースの功績はすごいものです。
メンバー皆凄いのですが、特筆すべきはサイモン・カークの隙間をつくるドラム…彼のタイム感はスコアにできないくらい素晴らしいと感じます。いかに叩かないか…そんな感じです。
お薦めは1st~6枚目までの俗に言われる第1期です。それと入手が困難ですが、「ライヴ・イン・アルバカーキ76」は最高のライブアルバムです。ブルースロックの中でもBad Companyはトップでしょう。キャリアが長すぎてここですべては書けませんが、是非、皆様自身の耳で確かめてください。個人的に1993年のポール・ロジャースの来日公演は大サービスの曲目でとても印象に残っています。自身の代表曲は勿論、ジミヘン、マディー・ウォーターズのカバーのほか「夜明けの刑事」には参りました。
次回はRAINBOWです。お便り待っています。
追伸:番組へ問い合わせがありました、番組PRに映っているギターですが「ノン・リバース・サンダーバード」のコピーみたいなベースです。本物はとてもとても手が出ないので、下松の知り合いの木工職人の方に専用の木材をカットしていただきました。配線と組み立て、塗装は自分でしました。満足しています。いい音しますよ。写真は現在メインで使用しているアンプとベース。真ん中がそのベースです。
山根由紀夫
【今回オンエア曲】
Can't Get Enough
Movin' On
Shooting Star
Feel Like Makin' Love
Rock 'n' Roll Fantasy
Run with the Pack