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SCORPIONS

2024年07月16日

蠍と言えば映画なら「梶芽衣子」。仮面ライダーならショッカー幹部「怪人蠍男」そしてロックシーンではドイツの覇者「スコーピオンズ」。既にバンドとしてはやりとげたと活動は終わっていたと思っていましたが、なんとおそろしくパワフルなライブを今年展開しています。60周年らしい。彼等のステージを見た方なら分かると思いますが、70歳を過ぎてあれだけのハードロックをするにはとんでもない体力と気力が必要です。凄いですね。椅子に座ってなんとなくというのではありませんよ。演奏しながら動きまくり。根性を超えています。
 
さて今回は1970年代始めから中頃のスコーピオンズ。あのスカイギター、ウイリッヒ・ロート(現ジョン・ウリ・ロート)在籍時の人気曲をセレクト。満足していただいたと思います。改めて聴くとやはり彼の神業的アーミングプレイとメロディアスな早弾きはため息が出るくらい最高ですよ。ジミ・ヘンドリックスの影響は明らかですが、とにかくそれをベースに自分のサウンド及びソングライティングを完全に構築しています。余談ですが、この方、ジミ・ヘンドリックスの死亡当時の彼女モニカ・ダンネマンに猛烈にアタックし、自分の彼女にしています。スコーピオンズ脱退後のアルバムカバーデザインをしたりして話題になります。しかし彼女は自殺…なんか微妙におそろしい…。
 
さてウイリッヒ・ロートの若く勢いのあるギターは、ルドルフ・シェンカーとクラウス・マイネの楽曲にもちろんぴったり。比較的短い楽曲の中にバランスよくそのテクニックが織り込まれていますね。ハードロックと言えども、やはりヒットを出すには当時は特にコンパクトでキャッチーな曲を求められていたところがあります。1970年代中頃当時。西ドイツからアメリカやイギリスそして日本へのマーケット獲得には相当の頑張りがあったと思いますね。
 
ウイリッヒ・ロートはサウンドが変化するバンドに違和感を持ち脱退。トリオバンド「エレクトリック・サン」等でそのスタイルを進化させています。スコーピオンズは後任ギタリストの獲得に何百人ものオーディションをしますが決まらず、マイケル・シェンカーが一時加わりますが、やはり脱退。そして「マティアス・ヤプス」が定着し、ブームにも乗って1980年代には不動の地位を獲得。ファンを裏切らないそのサウンドで楽しませてくれます。とても歴史があるバンドです。
 
次回は久しぶりにERIC CLAPTON。渋いところをセレクトします。
 
今回オンエア
PICTURED LIFE 幻の肖像
SPEEDY’S COMING   
IN TRANCE   
CATCH YOUR TRAIN 
HE’S A WOMAN SHE’S A MAN  暴虐のハードロッカー
VIRGIN KILLER
STEAMROCK FEVER

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