大人の音楽堂 ブログ
JEFF BECK
2024年01月29日
ジェフ・ベックが逝って1年が経ちました。史上最高のギタリスト及び作曲者でしょう。ポール・ロジャース曰く「世界には二種類のギタリストがいる。ひとつはジェフ・ベック。ひとつはそれ以外のギタリストだ」…まさにその通りだと思います。
ヤードバーズに始まり、ショットガン・エクスプレスのヴォーカル「ロッド・スチュワート」との第1期ジェフ・ベック・グループからコージー・パウエル、マックス・ミドルトンとの第2期ジェフ・ベック・グループ、そしてBB&A。1975年ビートルズのプロデューサー「ジョージ・マーティン」を迎え「ギター殺人者の凱旋 BLOW BY BLOW」で世界的大ヒット。続く「ワイヤード」「ゼア・アンド・バック」「フラッシュ」「ギター・ショップ」と非常にクオリティーの高いアルバムをリリース。グラミーも受賞。その後進化して、ドラムンベースを使用したり少年期時代の1950年代の曲も演奏…。個人的には彼のライブ盤が好きですね。特にヤン・ハマーとの「ライブ・ワイヤー」、そして「BB&Aライブ・イン・ジャパン」、2005年の「ライブ・ジェフ」、どれもお薦めです。
ギターの可能性の頂点だと思います。超絶というのも安い表現ですがとにかくその音質の多様性。ギターのヴォリュームつまみを常に意識し彼にしかできない空間系のサウンドはやはり圧巻なのです。後にも先にも彼以上のギタリストはいません。聴けば分かりますが、ギターの弦のひとつひとつがはっきりきれいに聴こえるのです。早いのですが究極に丁寧に弾いていることがわかります。これはとても凄いことなのです。神業以上です。僕の部屋には額装した初来日(BB&A)のポスターが今でも飾ってあります。永遠のギタリストです。その証拠にカバーバンドや同じようなことをするミュージシャンは観たことがありません。できないのです。しいていえば是方博邦さんくらい…50年後どういう評価がされているのでしょうか?
次回はリクエストもありましたCCRクリーディンス・クリアウォーター・リバイバル。お楽しみに。
【今回オンエア】
HELLO JEFF with Stanley Clarke
SITUATION
SCATTERBRAIN with Jan Hammer (LIVE)
SHE'S A WOMAN