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Bachman-Turner Overdrive

2023年08月28日

なんてかっこいいバンド名だろう。メンバーの名前とバンドのサウンドの特長をそのままバンド名にしています。「アメリカンウーマン」のヒット曲で知られる「ゲス・フー」のヴォーカル、ギターの「ランディ・バックマン」中心に1972年結成。「バックマン・ターナー・オーヴァードライブ II」「驚異のロックン・ロール・マシーン ノット・フラジャイル」「四輪駆動」「ヘッド・オン」「爆走フリーウェイ」と次々にヒットアルバムを連発。「カナダの四輪駆動」といわれ軽快でハードなナンバーが並びます。基本的にはドライブの利いたロックンロールで、とりわけランディのナチュラルトーンのギターが印象深い。歌もうまい。ドラマーの弟「ロビー・バックマン」のフロアタムの使い方が個性的です。更に「C.F.ターナー」のテクニカルだが出すぎないベース、1974年から参加のギタリスト「ブレア・ソーントン」加入後からはランディとのツインリードギターが素晴らしい。ラジオ局が喜ぶ典型的な4人組のロックバンドです。
 
個性を出すために一ひねり二ひねりするバンドは多いです。しかしストレートでグルーブだらけの鍛えられたバンドは聞いていてとても気持ちいい。そんなバンドが「バックマンターナーオーバードライブ」です。1970年代は各チャートの1位を獲得したりしてバンドは絶好調でしたが1979年急激に人気が落ちます。シーンはパンク、ディスコ…多くのハードロックバンドがパワーを失った時代です。しかし、数々のヒットアルバムは健在…地元カナダでは国民的バンドとして今でも人気は不動です。デカい体形はかえってバンドのルックスの良さにつながっていると感じます。1977年には来日公演をしていて、運よくライブ・イン・ジャパンとしてアルバムが存在しています。スタジオ盤では聴けないスピード感があります。
 
さてオンエアでも話しましたが、昨年ランディ・バックマンが日本のテレビ等で話題になりました。40数年前に盗難にあったギターが日本で発見されたのです。ランディは盗まれたであろうギターをスタッフとずっと探していました。時代はインターネット…動画サイトでそのギターを発見。日本のギタリストが持っていたのです。勿論彼が盗んだのではなく楽器店で購入したもの。ランディはなんとか取り戻したいと交渉…。同じようなギターを持参し来日。交渉成立…めでたし、めでたし…。そんなことが話題になりましたね。
 
さて、次回はラストツアー開始。遂に解散・・・?久しぶりにエアロスミス登場。お楽しみに。
 
 
【今回オンエア】
ROLL ON DOWN THE HIGHWAY  
GIMME YOUR MONEY PLEASE 
TAKIN' CARE OF BUSINESS  
YOU AIN'T SEEN NOTHING YET  
HEY YOU
LET IT RIDE

 

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