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COVER集②

2022年10月31日

デュラン・デュランがかましたLED ZEPPELINの「THANK YOU」、これは最高ですね。12弦ギターのイントロ、おそらく2本のアコギの響きです。ドラムがテリー・ボジオっていうのも興味深い。星の数あるZEPのカバーの中でもトップクラスでしょう。
 
はじめにかけたのはBOB DYLANさんの歴史的名曲「LIKE A ROLLING STONE」のTHE ROLLING STONESによるライブ・バージョン。もう最高です。ミックのブルース・ハープとエッジのきいたギター、タイトなチャーリーのドラム、そしてチャック・リーヴェルのオルガン…涙が出ます。
 
そしてジェフ・ヒーリー・バンドがカバーしたビートルズ、ジョージ・ハリソンの「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」(俺のギターが泣いている)を見事なアレンジで満塁ホームラン級の演奏をしています。このバージョン、30年位前によく演奏していました。カウンターコードがかっこいいです。
 
そしてロッド・スチュワートさんが取り上げた、トム・ウェイツの「トム・トラバーツ・ブルース」この曲は究極ですね。おそろしいくらい心に響きしみ込むメロディと言葉…初めて聴いたときのものすごいインパクトを今も感じます。音楽ファンはもっとトム・ウェイツを聴いてその言葉を感じてほしいと思いますね。ヒット曲は耳障りの良いものでしょうが、本来ロックはキャッチーなものではないのです。リスナーの底上げなのです。とにかくトム・ウェイツの詩は文部省が薦めるべきです。ボブ・ディランと共に日本語訳をしっかり読んでいただきたい。
 
最後はお馴染みニール・ショーンの見事なギターが冴えるプロコロ・ハルムの「青い影」…ヴォーカルはサミー・ヘイガー…びっくりしました。世界的にトップクラスのミュージシャンでもやはり名曲と言われる楽曲への想い入れはあるのでしょう。その想いが演奏に反映されていますね。ただの企画もので演奏したものとはクオリティーが違います。次回はこの流れでカバー曲3回目です。お楽しみに。
 
 
【今回オンエア】
LIKE A ROLLING STONE(THE ROLLING STONES)
WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS(JEFF HEALEY BAND)
THANK YOU(DURAN DURAN)
TOM TRAUBERT'S BLUES(ROD STEWART)
A WHITER SHADE OF PALE(HAGAR, SCHON, AARONSON, SHRIEVE)

 

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