ヤスベェの人生100歳満点!

転ばぬ先の知恵

2023年11月 月間アーカイブ
訪問介護について
2023/11/25放送
出演者
合同会社ハレノヒ「ナースステーション愛花・訪問介護ステーション愛花」統括 日山利香さん

◆今週、来週は2週に渡って「訪問介護と訪問看護」について学んでいきたいと思います。スタジオには合同会社ハレノヒ 「ナースステーション愛花・訪問介護ステーション愛花」統括の日山利香さんにお越しいただきました。日山さん、おはようございます。
 
◇おはようございます。 
 
 
◆まずは、合同会社ハレノヒ「ナースステーション愛花・訪問介護ステーション愛花」について、簡単にご紹介します。岩国地域を拠点として、「訪問介護ステーション愛花」を2年前に開設、そして訪問看護の「ナースステーション愛花」を今年10月1日に開設されました。スタッフは日々、利用者のご自宅を訪問されます。看護・介護等で困りごとがあるときは、お気軽にご相談ください。
ということで、日山さん、今週と来週は「訪問介護、訪問看護」について教えてください。
 
◇分かりました。今日は「訪問介護」についてお話ししたいと思います。
 
 
◆今日のテーマは「訪問介護」ですね。ではよろしくお願いします。
 
◇はい。訪問介護とは訪問介護員(ヘルパー)がご自宅へうかがい、入浴や食事、排泄の支援をさせていただくサービスのことで、要支援・要介護の方がご自宅で安心して生活していただくためのサービスになります。
 
 
◆誰しも体が不自由になっても「住み慣れた家・地域で自分らしい生活」をしたいですからね。訪問介護はありがたいですね。もう少し詳しく教えていただけますか?
 
◇はい。訪問介護で受けられるサービスとして「身体介護」と「生活援助サービス」があります。「身体介護」とは、直接お身体に触れて行わせていただく支援の事を言います。食事介助、入浴介助や体拭き・排せつ介助、歩行介助、着替えの介助などがあります。「生活援助」は、掃除や洗濯、ゴミ出し、調理、買い物などがあります
 
 
◆なるほど。訪問介護で受けられるサービスは、「身体介護」と「生活援助サービス」なんですね。
 
◇ただし、訪問介護のサービスを受けるにあたり、ルールが決められています。
 
 
◆ほう。どういうことでしょう?
 
◇前提として、サービスは利用するご本人だけの事のみとなります。例えばご家族の洗濯をする、調理をする…ということはできないことになっています。また、庭の草引きやペットの散歩・家具の移動や電球の取り換えなどはできないルールとなっています。
 
 
◆サービスは、本人のことに限られるということですね。ではこの「訪問介護」サービスはどうしたら受けることができるのでしょうか? 
 
◇はい。サービスを受けるにはまず、要介護認定を受ける必要があります。お住まいの地域包括支援センターや市町の役所へ行き「介護認定を受けたい」とご相談をしてください。お知り合いのケアマネジャーさんがおられたらその方に相談しても手続きに繋げていただけると思います。
 
 
◆「要介護認定」はどのような流れになっているのでしょうか?
 

①要介護認定申請書を市町の役所へ提出
申請用紙が役所にあります。記入して提出してください。原則はご本人ですが、ご家族でも申請はできます。
 
②介護認定の通知
申請用紙を提出すると、申請日から30日以内に市町村から介護サービスを利用する本人様へ郵送で通知が届きます。その被保険証に該当する要介護度の記載があります。
 
 
◆要介護申請用紙を提出すると30日以内に要介護度が記載された認定通知書が届くのですね。
 
◇そうですね。その後、
③ケアマネジャーを決める
要介護1以上の方は居宅介護支援事業所のケアマネジャーさんを決める必要があります。居宅支援事業所の一覧表も通知書と一緒に届くので参考に決めていただいたらいいと思います。
 
 
◆「居宅介護支援事業所」とは何ですか?
 
◇自宅で介護サービスなどを利用しながら自立した生活できるように支援する事業所です。
 
 
◆分かりました。
 
◇続きまして、
④ケアプランの作成
ケアマネジャーが決まったら 支援内容についての計画書を作成する必要があります。どんなサービスが必要なのか…などをケアマネジャーがお聞きしながらプランを作ります。

⑤支援に必要な業者を選び、契約
必要な支援を行ってくれる事業所をケアマネジャーさんが提案してくれますので、その中から事業所を選びます。お知り合いの事業所があればケアマネジャーへ伝えることでその事業所さんが支援してくれることが可能になります。そして、必要なサービス開始という流れになります。
 
 
◆なるほど。分かりました。
 
◇おおまかな流れの説明でしたが、ケアマネジャーさんが決まればその後はケアマネジャーさんと相談しながら進めていくことになります。この時には、ケアマネジャーさんへ支援してほしいこと、支援してもらいたい事業所を伝えることが大切です。
 
 
◆訪問介護サービスを受けるには「要介護認定」の申請を行うことが必要で、認定後はケアマネジャーさんとよく相談することが大切ということですね。そしてできる限り本人の希望を尊重し、住み慣れた地域で自分らしい生活ができるようにすることが重要で、その為に「訪問介護」があるということですね。
 
◇そうですね。
 
 
◆今日は「訪問介護」について学びました。日山さん、ありがとうございました。
 
◇ありがとうございました。

超高齢社会の問題点
2023/11/18放送
出演者
NPO法人 山口県終活支援協議会 理事長 徳沢靖さん

◆今日はスタジオにNPO法人 山口県終活支援協議会 理事長 徳沢靖さんにお越しいただきました。とくさん、おはようございます。
 
◇おはようございます。
 
 
◆先週は息子の遼君が番組初出演を果たしました。「若者と終活」というテーマでなかなか良いお話しでしたよ。
 
◇ありがとうございます。冷や冷やしながら聴いていました。
さて、先週が若者目線でのお話しでしたので、今週は「超高齢社会の問題点」と題してお話ししようと思います。
 
 
◆よろしくお願いします。
 
◇まず、山口県の高齢者統計についてですが、県全体の人口に占める高齢者(65歳以上)の割合は約33パーセントでは全国第3位、高齢者単身世帯は約16パーセントで同じく第3位、夫婦とも高齢者世帯は約14パーセントで全国第2位となっています。もっと分析しますと全国の高齢化率ベスト10の県の総人口を比較しますと山口県がNo.1の人口数ですので、実質の高齢者数では全国1位と言えます。
 
 
◆なるほど。まさに山口県は「超高齢社会」ということですね。
 
◇はい。また先日、敬老の日に発表された全国統計によりますと100歳以上の人口は92,139名で過去最高の人数になっています。ちなみに20年前は20,501名ですから、なんと4.5倍も増えています。さらに30年前は4,802名でしたので、約19倍になっています。まさに「人生百歳満点」は当たり前と言えるようになってきています。
 
 
◆100歳以上の人が増え、「人生100年時代」の到来ですね。
 
◇そのような中、ご長寿を喜んでばかりもいられない現実があります。今回のテーマである「超高齢社会の問題点」についてお話しします。特に高齢者全体の16パーセントを占める高齢者の単身世帯、いわゆる独居世帯の問題についてです。私も市役所や高齢者施設などから相談を受けるのですが、一番多いのが独居世帯の保証人問題です。
 
 
◆ほう、保証人問題ですか?詳しく教えてください。
 
◇はい。独居の場合でも近くに親族がいれば、さほど問題はないのですが、親族とも疎遠である。または、全く親族がいない場合には入院や介護施設への入居、アパートなどの入居などで保証人が立てられず、大変な苦労をされる場合が多々あります。また、保証人を請け負う企業などもあるのですが、相当額の預託金を預けなければならず、預貯金のない高齢者には現実的ではありません。全国には、この保証人を請け負う自治体もあるのですが、やはりリスクも多いため、なかなか難しいようです。
 
 
◆確かに賃貸物件を借りる時や入院や介護施設へ入居する時は「保証人」が必要ですよね。とくさんのNPO法人 山口県終活支援協議会では、このような場合、どのように支援しているのですか?
 
◇私たちの場合、まず面談をしてリスクを最小限に抑える方法を高齢者の方とともに考えます。もちろん金銭に関わる事ですので、例えば預託金の一括払いは無理であれば、月々の支払いにする。また、健康状態にもよりますが、例えば短時間でもアルバイトをしてみる。さらに、そのアルバイトについても我々のデータベースとのマッチングやシルバー人材センターとの連絡を行います。このように出来ることは最大限、ご本人にも努力していただくようにしていますが、どうしても難しい場合には最終手段として生活保護などの手続きになってしまう場合も少数ですが、あります。
 
 
◆なるほど。独居世帯の保証人問題も大きな問題ですね。
 
◇そうですね、続いての問題です。山口県の特徴的なことなのですが、不動産の処分についてです。
 
 
◆不動産の処分の問題ですか?
 
◇はい。山口県の持家率は全国平均と比較しても高く、大きな家に高齢者が一人住まいというパターンが非常に多いように思います。また、畑や山を所有されている方も多く、最終的な処分は困難をきたします。なかなか県内では畑や山を含む大きな不動産の需要は少なく、どなたも困っているのが現状だと思います。そこで終活カウンセラーのネットワークを活用して空き家再生を行なっている事業者と連絡をとり、全国規模でのマッチングを現在、試行中です。まだ、始めたばかりですので、実例を示すことはできませんが、都会の事業者が興味を示しており、上手くいけば空家再生と移住促進が同時にできる可能性もあります。
 
 
◆土地や建物を相続しても売れずに困っているという話はよく聞きますよね。県内では売れにくくても都会や他の地区の不動産業者から見ると魅力的な可能性もありますので、是非ネットワークを活用しての取り組みを進めてください。
 
◇分かりました。最後に独居高齢者の一番の問題は何かと言いますと「孤独」だと思います。独居の方の1日の生活を見ると、ほとんど外出することもなく、自宅でテレビばかりを見ている人が多いようです。そのため外部との接触もなく、1日で一言も喋らなかったなんて日もあるようです。これでは、あまりにも寂しいと思います。
 
 
◆本当にそう思います。何とか以前紹介しました「通いの場」や「いきいきサロン」などに入ってもらうことは出来ないのでしょうかね。
 
◇ただ、最近では生成AIの発達などで会話型機器も多く誕生しています。高齢者に特化した発声型生成AIの誕生も時間の問題ではないかと思います。また以前お話ししたメタバース(インターネット上の仮想空間)も新しい機器の発売が開始され、単なるヘッドマウントディスプレイから現実の世界にメタバースの世界を融合されたVRゴーグルとして完成度が増しました。おそらく来年はメタバースも大きく変わり、本格的に家庭や介護の世界に
も介入してくることと思います。
 
 
◆今日は「人生100年時代」を迎える陰には様々な問題点もあるということが分かりました。メタバースなどの最新鋭機器にも期待したいところですが、まずは何とか地域の力を結集して少しでも解決していきたいものですね。とくさん、ありがとうございました。
  
◇ありがとうございました。

若者と終活
2023/11/11放送
出演者
NPO法人山口県終活支援協議会 株式会社かなやご企画 徳沢遼さん

◆今日のテーマは「若者と終活」です。スタジオには徳沢遼(りょう)さんにお越しいただきました。徳沢さん、よろしくお願いします。
 
◇よろしくお願いします。
 
 
◆リスナーの中には「徳沢」という苗字であれっと思われた方も多いと思いますが、そうです。徳沢遼さんは当番組の準レギュラー徳沢靖(やすし)さんの息子さんです。NPO法人山口県終活支援協議会および株式会社かなやご企画で一緒に働いておられ、終活カウンセラー2級の資格をお持ちなんです。さて、今日は初出演で「若者と終活」のテーマでお話しいただ
きます。よろしくお願いします。
 
◇はい。まず今回のテーマで示す若者は、親が会社勤めを終えて、第2の人生を歩み始めた、またはその直前の親を持つ30~40歳くらいの年代の人として考えていきます。
 
 
◆なるほど。ここでの若者は、定年世代の親を持つ30~40歳くらいの人ということですね。
 
◇はい。初めに、若い世代の人たちに、終活について知っておいてほしいことがあります。それは、終活は自分のためだけにするものではないということです。30~40歳となりますと、結婚していたり、子供が生まれて学費を考えなければならなかったりと、自分だけでなくパートナーや子供の人生の責任を背負う人が多くなってくる年齢かと思います。
 
 
◆そうですね。30~40歳は、結婚して、子供ができ、育っていく年齢ですね。
 
◇しかし、人の死というものはいつ来るか誰にもわかりません。そうなった際に、残された人たちは明日からどうすればいいのかわからない、という事態に陥る可能性があります。若いうちから終活をすることで、自分のパートナーや子供たちに、誰を頼ればいいか、頼れる人がいなくても行政機関や民間企業も含め、どうすればいいのかあらかじめ検討、段取りをしておくことで、今後の身の振り方を悩ませなくて済むことができます。
 
 
◆確かに可能性としては低いでしょうが、もしそうなった場合は大変なことになりますからね。準備しておく、考えておくことは必要なことですね。
 
◇そうなんです。終活をする際に、頼ることになるかもしれない人に、情報を共有しておくのも非常に大事なことです。
次に、親の終活にも興味を持ってほしいと考えています。人はいつ死ぬかわからないとは言いましたが、どうしても年老いた世代から亡くなっていくことが多いのは自然の摂理です。いざ自分の親が亡くなったときに、親の交友関係や細かい資産の内容を把握できている人というのは非常に稀ではないかと思います。
 
 
◆まさに我々世代がその真っ只中にいます。親の介護が必要になり、ケアマネジャーと話すことになった。親が急に亡くなり、よく分からないまま葬儀を行った。相続の関係で調べてみると不動産の所有者が祖父のままだった、などなど親が要介護状態になったり、亡くなる人は実に多く、「親の終活」で苦労しています。ちょうど徳沢さんとは一世代違いますね。
 
◇そうですね。終活は自分のためだけではなく、残される人のためにもなるものです。これに関しては若い世代だけでなく、高齢層の方たちにも共通することかと思います。自分の親が亡くなった時に、お葬式を上げたり、お墓を建てたりといった、普段接することのない事柄と必然的に対面することとなります。自分が喪主となる葬儀の経験が豊富、なんて人はほぼいません。後からあのときこうすればよかった、もっとこんなことをしてあげればよかったといった話はよくあることです。そしてそれは若い世代の人の「後悔」という形で残ってしまいます。さらに、兄弟姉妹がいて、葬儀や遺産相続で揉めるなんて話はいくつもあります。親の世代の終活に興味を持つということは、さらに踏み込んで言えば親の終活を兄弟姉妹やパートナーたちと一緒に共有しておく、ということにもつながる大事なことだと思います。
 
 
◆私は親が物や写真などを整理している時に「この物にはどういう思い出があるの?」とか「この写真の頃は何に興味があったの?」など自然な昔話の中から今後の親の考え、願いなどが聞けるといいなと思いますね。
 
◇そういう会話も大切ですね。
さて、「若者と終活」ということで、若者自身の終活と、親世代の終活に興味を持ってほしい、実行してほしいという話をしましたが、私としては、終活そのものについてあまり難しく考えないでほしいという思いがあります。
 
 
◆ほう。
 
◇終活は絶対にこれをやらないといけない、というものではありません。自分が不安に思うこと、考えたほうがいいと思ったことだけをするだけで構いません。エンディングノートや遺言は絶対に書かないといけないものではありませんし、お墓や葬儀についてもその時になってから最良だと思ったことをしても構いません。ですが、仕事などでもそうだと思いますが、事前に準備し段取りをつけておくことで、いざ本番になったときの自分の心の安定や、より良い結果を生むことにつながります。準備をしておくことが結果として今後の人生をよりよく生きるためのものになるのです。不安に思っていないことを無理やりやろうとして逆にストレスになると本末転倒です。若い世代の終活に関しては、必要だと思ったこと以外については長い目で見て、ちょっとずつ考えていってもいいと思います。
 
 
◆なるほど。若い世代の「終活」とは、まず「終活」とはどういうことか知ってほしい、理解してほしいということですね。そして必要と思った時にやればいいし、無理やり行うことはない。楽な気持ちで向き合ってもらいたいということですかね。
 
◇そうですね。
 
 
◆これからも頑張ってください。今日はありがとうございました。
 
◇ありがとうございました。

介護予防・フレイル予防の取り組み②
2023/11/04放送
出演者
下松市高齢福祉課 長寿支援係 村上優香さん

◆今週も先週に引き続き、「介護予防・フレイル予防の取組」について学んでいきたいと思います。スタジオには下松市高齢福祉課 長寿支援係 村上優香さんにお越しいただきました。村上さん、今日もよろしくお願いします。
 
◇よろしくお願いします。
 
 
◆さて、先週は「≪フレイル≫とは健康な状態と要介護の状態の中間の状態のことであるということ、≪フレイル予防≫には<運動><栄養><社会参加>の3つが大切であるということ。」を学びました。そして下松市ではその取組として「通いの場」があり、長寿支援係ではその「通いの場」を盛り上げるために、「いきいき百歳体操」と「イスを使ったくだまつサンサン体操」の普及啓発をしているということでしたね。それでは村上さん、今日はその2つの体操の説明からお願いします。
 
◇分かりました。まず「いきいき百歳体操」は高知県高知市が発祥で、重りを使った筋力運動です。椅子に座った状態を中心に、手足をゆっくり動かす簡単な体操です。重りの重さは調節が可能なため、無理のない程度で筋力運動を行うことができます。
 
 
◆「いきいき百歳体操」は、高知市から生まれた 重りを使って、椅子に座った状態を中心に行う筋力運動なんですね。
 
◇そうです。次に「イスを使ったくだまつサンサン体操」ですが、こちらは介護予防のための下松市のオリジナルの体操です。こちらも椅子に座って行う簡単な体操ですので、誰でも気軽に実施することができます。
 
 
◆なるほど。「くだまつサンサン体操」は下松市オリジナルの体操なんですね。下松市内ではどれくらいの「通いの場」が体操を実施されているんですか?
 
◇下松市ではいきいき百歳体操に取り組んでいる「通いの場」のグループが20箇所、イスを使ったくだまつサンサン体操に取り組んでいるグループが19箇所あり、公民館や個人宅等で月1回~週1回程度継続して実施をされています。
 
 
◆2つの体操は、「通いの場」において幅広く行われているんですね。
 
◇今回ご紹介したような体操を「通いの場」で実施したり、その他にも趣味活動を実施したりすることで、自宅に閉じこもることなく、仲間との交流を楽しみながら継続して介護予防に取り組むことができます。
 
 
◆1人で自宅に閉じこもることが一番よくないことですよね。
 
◇そうですね。また、「通いの場」は住民が主体となって実施する場ではありますが、昨年度から下松市では、保健師などの専門職が定期的にお伺いしてフレイル予防についてのお話しや健康相談等を行っています。教室に参加するだけではなく、フレイルの早期発見・予防のために、ご自身の今の生活について振り返る機会になればと考えています。
 
 
◆それはいいことですね。今回ご紹介いただいた2つの体操は簡単ということですが、ラジオなのでイメージが湧きづらいですね。実際に体操を見る方法はありますか?
 
◇はい。現在、下松市の公式YouTubeチャンネルでどちらの体操もご覧いただくことが可能です。また、いきいき百歳体操については昨年度下松市版のいきいき百歳体操の動画を作成し、公開しています。こちらは下松市立図書館でもDVDを貸し出しておりますので、ご興味のある方はご覧いただければと思います。
 
 
◆分かりました。ご興味のある方は、下松市の公式YouTubeチャンネルか下松市立図書館でDVDを借りてみてください。
 
◇それから高齢者の方に聴いていただきたいことがあります。
 
 
◆ほ~、高齢者の方に聴いていただきたいことですか。どうぞ。
 
◇はい。それは、「介護予防は皆で取り組んだ方が良い!」ということです。「通いの場」は仲間との交流を楽しみながら継続して介護予防に取り組むことができるとお話ししましたが、介護予防・フレイル予防は一人で取り組むよりも仲間と一緒に取り組んだ方が効果的です。ある研究では、他者との交流や文化活動に全く取り組まずに一人でもくもくとウォーキング等の運動をしている人よりも、運動習慣はなくても地域での交流や文化活動を行った人の方が、フレイルになる可能性が低くなるという結果が出ています。
 
 
◆これは重要なことですね。≪フレイル予防≫の3つの柱<運動><栄養><社会参加>のうち、<社会参加>の影響が大きいということでしょうか。やはり何事も1人でなく、複数人で楽しみながら行うことが体にも心にも良いということなんですね。
 
◇そうですね。「通いの場」は単に運動を行うだけではなく、他者との交流や文化活動に取り組むことができ、効果的に介護予防に取り組むことができる場であると考えています。このことから、まだ参加されたことがないという方については是非、積極的にご参加いただきたいと考えています。今日のお話しを聞いて、自分の自宅の近くに「通いの場」があるのか知りたいと思われた方、「通いの場」に参加してみたいと思われた方はぜひ下松市高齢福祉課にご連絡いただけたらと思います。見学を行うことも可能です。また参加だけでなく、「通いの場」の立ち上げについても支援を行っておりますので、ご興味ある方はお問い合わせいただけたらと思います。
 
 
◆これを機会にぜひ「通いの場」にご参加いただきたいですね。また、「通いの場」は県内の他の市町にもありますので、下松市以外の方から下松市の取組について詳しく聞きたいということもよろしいですか?
 
◇はい、大丈夫です。
 
 
◆先週・今週は「介護予防・フレイル予防の取組」として下松市の「通いの場」をご紹介しました。県内すべての「通いの場」がさらに活性化することを願っています。村上さん、大切なお話、ありがとうございました。今後も頑張ってください。
 
◇頑張ります。ありがとうございました。