転ばぬ先の知恵
◆今日は周南市にあります株式会社ポータルハートサービスの代表取締役社長 篠田直美さんにご出演いただきます。ポータルハートサービスは「遺品整理」「生前整理」を中心に整理・片付けを業務とする会社で、年間約400件の実績があるそうです。篠田社長、お久しぶりです。
ご無沙汰しております。
◆篠田さんは「整理収納」「遺品整理」のプロで、5月に2週に渡ってこのコーナーにご出演いただきました。その際、「1年間使用しないものは今後も使うことはない。」「遺品整理の現場でのご遺族の様子は、悲しんいらっしゃるのは少数で、大量の遺品・ゴミを前に途方に暮れている、怒っている方が多い。」など興味深い実際のお話をしていただきました。今日はどのようなテーマでお話しいただけますか?
今日は「自分の遺品整理を想像してみよう」というテーマで話してみようと思います。
◆分かりました。ではお願いします。
ヤスベェさんは自分の「遺品整理」を想像したことがありますか?
◆まだ、ありません。
そうですよね。しかしもしもの時はいつか必ず、誰にでも訪れます。嫌なことは想像したくもないし、考えたくもない気持ちはわかります。ですが、自分の遺品整理を想像したことがきっかけで、家族とのコミュニケーションが活発になったり、先延ばししていたことが前に進んだり、と良いことがたくさんあります。例えば、「自分の遺品整理の時に、あの大きなタンスは処分に困るだろうなぁ、でももしかしたら誰かが使うかもしれないから聞いてみよう」。このように家族に質問を投げかければ、当然返事が返ってきます。そして、どうしてタンスが必要か聞いたの?と家族から逆に質問されます。そこから次々と、もしもの時はどうするのかを事前に話し合うことができ、自分も家族も心構えができます。
◆日頃から少しでも「もしもの時」の話が出来るといいですね。親が残したい物、要らない物が分別されていれば整理しやすいですし、大事にしている物の話から知らなかった親の想いに触れることが出来るかもしれません。また、聞いたことのない人生のエピソードや、今後、希望することを聞くことが出来るかもしれません。
そうですね。もしもの時はまだまだ先だけど、今の内から想像して、そして迷ったら周囲に相談していくと、先延ばししていたことを今やっておこうと思うようになります。遺品整理と聞くとなんだか気分が沈みそうになりますが、自分の遺品整理は自分でやる!くらいの勢いで取り組むと、気持ちが前向きになりかえって健康寿命が延びます。私がこれまでに出会った、前向きに生前整理をされている方は、高齢者と呼べないくらい皆さんハツラツとされています。
◆そうですか、素晴らしいことですね。元気なうちに「自分の遺品整理は自分でやる」ことは、大切なことだと思います。自分の物であれば「要る物」「不要な物」の判断が出来ますし、「要る物」も「こういう理由があるので残しておいてほしい。」と書いておくと家族も分かりやすいですよね。また、整理をしていると色々な思い出が蘇ることもあるでしょうから、「あの人に会ってみたい。」「あの場所にまた行ってみたい。」など、前向きな気持ちになるのも分かる気がします。篠田さん、その他、お仕事を通じて感じていることはありませんか?
山口県、いえ日本の家族代表として声を大にして言いたいのですが、家族は、「もしもの時どうしたいか」を聞いておきたいと常々思っています。ただ、きっかけがないと聞きづらいのです!
◆そうですね。家族としては出来る限り本人の希望通りにしてあげたいとの想いはありますが、中々聞きづらいことですよね。それが遺品整理の会話がきっかけで広がっていくと素晴らしいですよね。また、エンディングノートがうまく活用出来るといいでしょうね。篠田さん、今日は貴重なお話、ありがとうございました。さて、来週も篠田さんにご出演いただくのですが、来週のテーマは何でしょうか?
来週は「生前整理に遠慮はいりません」というテーマでお話ししたいと思います。
◆興味深いテーマですね。篠田さん、今日はありがとうございました。来週もよろしくお願いします。
ありがとうございました。
◆今日も先週に引き続き「とくさん」ことNPO法人 山口県終活支援協議会理事長の徳沢 靖さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
◆とくさん、今日は何についてお話しいただけますか?
今日は「終活相談会」について、お話ししたいと思います。実は先日、宇部市内の大型商業施設で3日間「終活相談会」を開催しまして、ヤスベェさんにもお手伝いいただき、大変好評を得ることができました。本当にその節はありがとうございました。
◆お疲れ様でした。
終活相談会と言いましても、いくつかの種類や特色がありまして、例えば私たちのような終活に特化した資格を取得するなどして総合的な終活相談に対応するもの。または相続や不動産、遺品整理などそれぞれ個別に特化した専門家が行う相談会。また葬儀業者などが自社のイベントとして行う相談会などがあります。それぞれ相談員の専門知識や経験値が違い、自ずと出てくる回答も違ってくるのが現状です。よって、終活について悩みがある場合、終活相談ということですぐに飛び付かずに、相談会の主催者などを参考に相談相手を決めた方が無難だと思います。また、同様に終活セミナーも主催者の意図するものと受講者の考えが違う場合も多々あり、結局、自身の結論は出ないままになってしまうことが多いようです。
◆確かに「終活」と言っても範囲が広いですからね。主催者や内容をよく確認して参加しないと自分が聞きたい、相談したいことが出来ないことがあるということですね。
少し話が変わりますが、終活に限ったことではないのですが、特にセミナーで気をつけていただきたいのが悪質商法とのつながりです。以前、お話ししましたが、悪質商法の中に催眠商法というものがあり、大勢の人を一ヶ所に集めて安い品物や無料の景品などを渡しながら最終的に高額な商品を買わせる手口です。ターゲットになる高齢者が興味を持つ話題としては終活がどうしても出てくるので「無料終活セミナーお土産付き」などの謳い文句で集客して健康布団などの高額商品を買わせる事案が山口県内でも発生していますのでご注意下さい。
◆これは気をつけてください。折角「終活」について学ぼうと参加したのに不要な高額商品を買わされたのでは、元も子もないないですからね。
そうですね。話は戻って相談会についてですが、私の経験から相談会にわざわざお越しになる方は何らかの終活についての悩みをお持ちです。中でも圧倒的に多いのが墓じまいに関することで相談者の半数以上は、この墓じまいについての相談です。もちろん私たちは真摯にお答えするのですが、私はそこから少し深掘りするようにしています。するとほとんどの場合に家土地を含む不動産の処分や相続、またご自分の将来の介護などについても悩みがあったりします。また、後見人制度や死後事務委任契約等の制度については、ほとんどの方は知識がなく、元気なうちにやっておかなければならない手続きなどの終活の機会を逃しているのが現状です。そうなると将来的に不動産の売買契約についても制限がかかったり、成年後見人についても意図していない状態になったり、先祖の墓が無縁墓になってしまったり、相続について家族が揉めたりと私たちはそのようなことにならないよう、少しお節介[かもしれませんが終活相談会では「後見人については大丈夫ですか」などと必ず投げかけるようにしています。また、相談内容から早急な対応が必要と認めた場合には市役所や包括支援センター、社会福祉協議会、介護団体等に私から直接連絡をして対応をお願いする場合もあります。
◆さすが、当番組のご意見番! 丁寧な対応をされますね。
セミナーについても同様なのですが、セミナーについては双方向の情報伝達が難しいので、私の場合はセミナー後の質問タイムを経てミニ個別相談会をその場で開くようにしています。会場の都合もあって長時間は難しい場合も多いのですが、必要と判断した場合には後日連絡をして個別にお話しを聞く場合も多々あります。また、時間制限のない場合にはセミナー1時間に対して事後の個別相談会が3時間といったことも過去にはありました。もちろん、この間にお待ちいただくのも大変なのでお名前と電話番号をお聞きしておいて、後日連絡するようにはしているのですが、どうしても直接話したいということで長時間お待ちいただいている場合もありました。
◆確かにじっくりと話を聴かないと一人ひとり置かれている状況が違いますので、真意が分かりませんからね。
要はこれほど皆さんは終活に興味があり、またはあまり意識していなかったもののセミナーなどで重要性に気づいたという方が大勢いらっしゃるということです。終活ブームではありますが、本当の重要性はなかなか認識されていない、または終活でできることが分かっていないのが現状です。しかし、やるとやらないとでは近未来の将来で大きく違うということを意識していただいて、そのきっかけとして終活相談会やセミナーを活用していただければと思っています。
◆「終活」は、「相続」「不動産」「お墓」「介護」等々、多岐にわたり、自分にとっても家族、親族にとっても大切なことですよね。私もそうなのですが、自分の「終活」とともに親の終活が切実な問題という方も多いのではないでしょうか。今日はとくさんに「終活相談会」についてお話しいただきましたが、この「転ばぬ先の知恵」コーナーでは、皆様からの質問やご相談を募集しています。何でもお寄せください。当番組には「とくさん」もおりますし、色んな分野の専門家の方とのネットワークがありますので、番組を通じて丁寧にお答えいたします。尚、採用された方には終活カウンセラー協会監修によるエンディングノート「マイ・ウエイ」をお送りいたします。
(ハガキ)
〒745-8686
KRYラジオ「ヤスベェの人生100歳満点!」係
(FAX)
0834-32-9000
(メール)
manten@kry.co.jp
住所、氏名、年齢、電話番号も忘れずにお願いします。
◆とくさん、今日は大切なお話、ありがとうございました。
ありがとうございました。
◆今日はとくさんこと、NPO法人 山口県終活支援協議会 理事長の徳沢 靖 さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
◆実は先日、70歳台の「岩国市の刺激・感動がほしいばあば」さんからおハガキをいただきました。「人生100歳時代と言われるようになりましたが、90歳まで生きたとしてもまだ20年近くあります。この世代を代表して、残りの人生をどのように生きればよいか教えてください。」とのことでした。そこで「終活」に長く関わってこられ、常に勉強されている「とくさん」に答えていただきたいと思います。
わかりました。大きな課題ですが、皆さんそれぞれの思いや環境があると思います。よって、残りの長い人生の生き方について決まったことは何一つありません。ただ、共通して大切なことはありますので、この点についてお答えします。
老後における柱が三つあります。一つは「健康」それと「お金」そして「生きがい」です。この三つのどれが欠けても幸せな余生は送れないと言われています。しかし、現実には、健康はよる年並には勝てない、毎日の薬は欠かせない。また、お金は、一言「ない」、そして生きがいは、毎日の生活が一杯一杯。これが現実ではないでしょうか。
◆「老後を元気で楽しく過ごしたい」と願っていても、現実はなかなかうまくいかないという方は多いでしょうね。
では人生は絶望かというと、全くそうではないのです。今、世界保健機関(WHO)でも提唱され、日本においても国が定めるデジタル田園都市国家構想の重要指針とされているウェルビーイングという言葉があります。いきなり英語で申し訳ないのですが、直訳すると「幸せ」となります。しかし、幸せは普通ハッピーとかハピネスなんて言われていますが、ウェルビーイングはもっと広い意味の幸せ、「健康」「経済」「安全」「福祉」など自分にとって最高な状態であることを意味しています。例えば「健康」についても単に病気ではないというのではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも全てが満たされている状態にあることをいいます。
◆ウェルビーイングですか?聞いたことがあるような気はしますが、普通の幸せではなく、最高な状態のことを言うのですか。
実はこのウェルビーイング、学問として確立されていまして、慶應義塾大学教授でウェルビーイングリサーチセンター長の前野隆司先生が日本におけるウェルビーイングの第一人者と言われています。この前野教授は山口県出身で私と同じ、今年還暦なんですね、これは余談ですね。そしてもう一つ余談として前野先生の奥様の前野マドカさんは、やはり研究者なのですが女性の幸せ論についてテレビ出演を始め雑誌の記事などにも多くの寄稿をされています。またテレビ映えのされる、要するに美人なんですね。これで前野教授の幸せ指数は随分上がっているのではないかと思います。
◆ウェルビーイングの第一人者の前野教授は山口県出身なんですか。そして美人の奥様がいらっしゃるんですね。
さて話がどんどん逸れてきましたので元に戻しましょう。
先ほど申しましたとおり、ウェルビーイングは学問として研究されています。よって、各種のエビデンス、要するに証拠のことなのですが、数値として表されています。例えば何かを作り上げる想像力、創造性は3倍に、生産性は31パーセント増加、営業職の売上は37パーセント増加、そして何よりも平均寿命が7から10年も長くなるとの研究結果が出ています。これは凄いことだと思います。
◆平均寿命が7から10年も長くなるというのは、すごいですね。
ではウィルビーイングはどうすれば達成することができるのでしょうか。先ほど申しましたとおり現実は厳しくて老後の三つの柱「健康」「お金」「生きがい」はなかなか充実させることができません。しかし、ウェルビーイング達成には全てを完璧にする必要はありません。ウェルビーイングに近づいている方には特徴があり、例えば、時間に多少ルーズな方、「茶柱がたった」などちょっとした事で満足される方、将来は明るいと考えている方などがウェルビーイング達成に近いと言われています。では、これらの事例に共通する特徴があることにお気づきでしょうか。
◆いや、よくわかりませんが、何か皆さん明るいように感じますね。
そうなんです、実は皆さん明るいんですね。では明るいとどうなるのでしょうか。そうです、皆さん笑顔なんです。ウェルビーイング達成の一番簡単で一番重要な方法は「笑顔」なんですね。例えば普段の生活でも意識して口角を上げる努力をしてみてください。それだけで脳内物質のドーパミンやセロトニン、オキシトシンがどんどん分泌され、幸せな気持ちになってきます。これは科学的に立証されているもので、ウェルビーイングが学術的である根拠とも言えます。昔から「笑う門には福来たる」という諺がありますが、まさにそれがウェルビーイングなのです。先人の知恵はやはり大したものですね。それではまとめとして、ばぁばさんへの回答。いつでも、どんな時にも「笑顔」を意識して暮らしてください。そうすれば長生きもできますし、幸せは向こうからやってきます。
◆なるほど。「笑顔」になる、「笑顔」を作ることが大切なんですね。それがウェルビーイングの研究で科学的にも立証されているということですね。皆さん、これからは、「笑顔」を意識した生活をしていきましょう。とくさん、今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
◆この「転ばぬ先の知恵」コーナーでは、今日のように皆様からの質問やご相談を募集しています。例えば「相続問題で悩んでいる。」「お墓を移したいがどうすればいいのか」「家をリフォームするか売って便利なところへ移るか迷っている」などなど、何でもお寄せください。当番組には「とくさん」もおりますし、色んな分野の専門家の方とのネットワークがありますので、番組を通して丁寧にお答えいたします。
尚、採用された方には終活カウンセラー協会監修によるエンディングノート「マイ・ウエイ」をお送りいたします。
宛先は、
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◆先週は「山口県レクリエーション協会」がどういう団体なのかということを学びました。今日は協会の活動のうち、健康寿命を延ばすことを目指している「健康スポレクひろば」について勉強していきたいと思います。今週も一般社団法人 山口県レクリエーション協会 専務理事兼事務局長の松田 義政さんにお越しいただきました。松田さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
◆今日は「健康スポレクひろば」をテーマにお話しいただけるとのことですが、「スポレク」とは「スポーツ・レクリエーション」のことですよね。
そうです。「スポーツとしてのレクリエーション」のことを表しています。
◆では、「健康スポレクひろば」について、よろしくお願いします。
公益財団法人日本レクリエーション協会では、健康スポーツ事業として全国の市町村の小学校区に「健康スポレクひろば」を設けたいと考えました。「健康スポレクひろば」は、高齢期のスポーツ未実施者(いま、運動に親しんでいない方々)を掘り起こし、スポーツの楽しさと体と心への元気アップ効果を実感してもらい、スポーツの継続へとつなげます。それにより、高齢者が要介護状態にならず、自立して元気に楽しく人生を過ごすお手伝いをします。一人ひとりが元気になれば、ご本人はもとより、その家族や最寄りの方たちやまち全体の健康寿命の延伸に繋がります。
◆今、運動に親しんでいないシルバー世代の方にスポーツに親しんもらうことは、大切な試みだと思いますが、なかなか難しいでしょうね。
「健康スポレクひろば」は、3つのステップでスポーツ未実施者をスポレクの継続活動へと誘います。
・ステップ1「スポーツ未実施者」を掘り起こす事業~運動が苦手、スポーツには無関心という高齢者も健康には強い関心があります。そこで数分でできるカラダチェック体験を不特定の高齢者が集まる場で実施し、運動の必要性と効果を体感してもらい、次に行う講座参加へと促します。
・ステップ2「スポーツ未実施者」に楽しさと効果を伝える事業~健康・元気づくり普及啓発講座を開催します。健康・元気のためになぜ、スポーツ・レクリエーションが必要かを実感的に理解してもらいます。さらに、みんなで行うスポレクの楽しさと効果を体感してもらい、次の継続的な活動へと導きます。
・ステップ3「健康スポレクひろば」の実施~3つを柱に楽しくてワクワク、ためになって元気アップ、居心地良くてほっこりできる場を提供します。
①楽しさを実感
・運動が苦手な人でも楽しめるスポレク活動がいっぱい。
・運動が苦手な人でも「自分ができる」と思えるような言葉かけ、指導。
・活動のあとは楽しくお茶のみ会やお酒の会。
②運動効果を実感
・科学的根拠をもとに体の仕組みや運動の効果がわかる。
・参加者が運動効果を数値で実感。
③ホスピタリティを実感
・一人ひとりを大切に、個人の成果をフィードバック。
・失敗してもつらくない、できなくても恥ずかしくない指導と雰囲気。
・参加者と同じ目線の指導と参加者同士が違いを認め合う関係。
◆ステップ1の「スポーツ未実施者」を掘り起こす事業、ステップ2の「スポーツ未実施者」に楽しさと効果を伝える事業までは何となく理解できますが、ステップ3「健康スポレクひろば」の実施には、指導者の技量がすごく問われる気がするのですが、松田さんも実際に指導されるのですか?
実際にある指導の様子も含めて紹介いたしましょう。
日ごろコミュニケーションが少なくなってきている高齢者の皆さんにとって、「ひろばに来られるだけでいいですよ」「来ていただいて、お茶でも飲んで行ってください。」「楽しいと思ったらどうぞ参加しませんか。」と声掛けをします。しっかり、名前をおぼえたり、前回座っておられた場所を覚えたりして、「○○さん、前回は確かこの辺に座っておられましたよねえ。○○さんは、確かこの辺でしたよね。」と講座が始まる少し前から、自然の流れで進めていきます。中には、2回目からの参加でしたら、「お父さんは、確か今回初めてでしたよね。はじめまして。松田と言います。お父さんお名前教えていただけますか。○○さん。はい!よろしくお願いします。」といった具合で、できるだけたくさんの方たちの顔と名前が一致するようにしていっています。そうすると、「ここに来ていいんだ」「ここに来ると心地よい居場所がある」「失敗しても笑っていていい」「できなくても恥ずかしくない」「できなくてあたりまえ」「できたらほめてもらえる」「楽しい!だから継続できる」「効果が見える!だから継続できる」「みんなと一緒!だから継続できる」となっていきます。
◆なるほど!とても前向きになりますね。では、いつぐらいからはじめられたのですか。
この事業は平成27年度から、全国的にスタートし、今年で8年目を向かえています。山口県に於きましては、平成27年に1地区から始まり、今年は12地区まで広がっており、現在、全国の約15%を山口県で開催していることになります。初年度は、宇部市のとある自治会で始めました。現在は、総合型地域スポーツクラブになっています。
◆全国の15%を山口県で開催されているのですか。まさに山口県は「健康スポレクひろば」の先進地ですね。今から参加することは出来るのですか?
現在、いくつかの健康スポレクひろばは始まっていますし、只今、参加者募集中のところもあります。各10回異なった内容ですので、飽きさせることはありません。是非最寄りのひろばにごさんかください。詳しくは、山口県レクリエーション協会ホームページでご覧いただくか、
電話083-934-5510へお問い合わせください。
◆「健康スポレクひろば」は非常に意義ある活動だと思います。大変でしょうが是非、年々広げて行ってください。松田さん、先週・今週とありがとうございました。
ありがとうございました。
◆今週と来週は「山口県レクリエーション協会」について勉強したいと思います。スタジオには一般社団法人 山口県レクリエーション協会、専務理事兼事務局長でいらっしゃいます松田 義政さんにお越しいただきました。松田さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
◆松田さん、まずは「山口県レクリエーション協会」について教えていただけますか?
私ども「一般社団法人山口県レクリエーション協会」は、山口県民の余暇の充実と健康の保持・増進、スポーツ・レクリエーション活動の健全な普及・発展を目指し、昭和41年(1966年)に発足しました。今年で57年目を迎えます。現在加盟団体40団体~加盟種目団体27団体、加盟市町協会11協会、加盟領域団体1団体、加盟企業1企業、有資格者数~775名です。
◆「山口県レクリエーション協会」は、レクリエーションを通じて山口県民の余暇の充実と健康の保持・増進を図ろうとする団体ということですね。そして加盟団体40団体の内、種目団体が27団体、市町協会が11協会、レクリエーション指導者が775名おられるということですが、どういった種目や活動をされているのですか。詳しく教えていただけますか?
種目団体は、アーチェリー、インディアカ、エスキーテニス、オリエンテーリング、キャンプ、クッブ、サイクリング、スキー、スポーツチャンバラ、ソフトバレーボール、ターゲット・バードゴルフ、綱引き、ドッジボール、ネイチャーゲーム、バウンドテニス、ハング・パラグライディング、ヒューストン、フライングディスクなどです。
市町協会は、現在、13市6町のうち、11市に地域協会があります。残り2市の下松市、光市は、現在設立準備中です。6町は当面、近隣の地域協会が包括することで、県内全域にレクリエーションサービスを展開しようとしています。
レクリエーション指導者は、過去、指導者協議会という団体での団体登録をしていただいておりましたが、現在は、県協会に指導者会員として、ご登録いただいております。
◆馴染みのある種目からクッブ、スポーツチャンバラ、ヒューストンなど初めて聞く名前の種目も多く、レクリエーションらしい感じがしますね。種目団体と地域協会との関係はどうなっているのでしょうか?
まず、私ども山口県協会の上部団体に日本協会があります。また、各種目団体の上部組織に各種目団体の日本組織があります。
そして、私ども山口県協会に加盟されている種目団体に地域組織が所属されております。また、地域協会によっては、種目団体の地域組織が団体登録されております。
◆なるほど。シルバー世代の活動状況はいかがですか?
種目団体としましては、ウオーキング、グラウンド・ゴルフ、ゲートボール、コミュニケーション・ダンス、スクエアダンス、フォークダンス、ペタンク、民踊、レクリエーション卓球など、活発に活動をされています。
◆その他、協会ではどのような活動をされていますか?
・スポーツ・レクリエーション活動の普及・推進…「山口県スポーツ・レクリエーションフェスティバル」、「親子で元気アップ!楽しくコーディネーション運動」、「健康スポレクひろば」、「福祉レクリエーションセミナー」・レクリエーション指導員の育成…山口県レクリエーション講習会、レクリエーション・サポーター養成、元気アップ教室(元気アップ・リーダー養成)、フォローアップ研修会
◆基本的には種目団体で活動しながら、「スポーツ・レクリエーション活動の普及・推進」や「レクリエーション指導員の育成」も実施されているんですね。種目団体に入会したい場合はどうすればよいのですか?
実は誰もが気軽にスポーツ・レクリエーション活動に参加・体験できる、山口県最大のスポーツ・レクリエーションフェスティバル「第57回山口県スポーツ・レクリエーションフェスティバル」が10/16(日)、下松スポーツ公園で開かれます。まずは、これに参加していただくか、9月から11月にかけて、各種目団体さんによります種目別交流大会がありますので、気軽に足を運んでいただいたらと思います。ちなみに、10/16は、よしもと興業のタレントさんも参加してくれますし、キッチンカーも配置していますので、1日中、楽しめるスポーツ・レクリエーションイベントになります。詳しくは、「山口県レクリエーション協会」のホームページをご覧ください。ご参加をお待ちしております。
◆まずは10/16(日)に下松スポーツ公園で開かれる「第57回山口県スポーツ・レクリエーションフェスティバル」に参加すれば、雰囲気がよく分かるということですね。
そうです。協会関係者も多数おりますので、何でも質問してみてください。
◆「山口県レクリエーション協会」のことがよくわかりました。松田さん、今日はありがとうございました。
ありがとうございました。