今、スタジオを後にしました。
熱血テレビ、長い間、ご覧いただきありがとうございました。
思えば、井上雪彦初代キャスターからサイコロを引き継いだ14年と7か月。「明るく楽しくほっとできる話題」を視聴者の皆さんと一緒に探して行きたい、この気持ちでやってきました。
まずは、お礼を言わせてください。
日替わりでスタジオに来られるゲストの皆様、
脇田美代・小野口奈々・高松綾香・深澤朝香の歴代の女性キャスター、
個性溢れる多くのレポーター、
「今夜のもう一品」の料理の先生方など、
多くのスタッフと共に視聴者の皆さんに楽しんでもらえる番組作りをして参りました。
僕を気持ちよくスタジオに送り出してくれたメイクの皆様、感謝しています。
そして、何よりも
「取材を受けてくださる」
「クイズに応募する」
「メッセージを送る」
など、番組に積極的に参加してくださった山口県の皆様、この力添えによって熱血テレビを作ることが出来ました。
皆さんが番組作りの主役でした。みなさんがいなければ熱血テレビは成り立ちません。
本当にありがとうございました。
14年7か月を自分なりに分析してみます。かなりの長文お許しください。
番組を始めてしばらくたったくらいから、「熱血テレビはなんかあったかいよね」「画面からオレンジかピンクかわからないけどほんわかした空気が出ているような気がする」そんな声をいただくようになりました。嬉しい限りです。
明るく楽しくほっとしてもらえる番組。
今、世の中が厳しい状況に置かれ、テレビをつけると事故や事件などプラスよりもどちらかというと後ろ向きの情報が多く流れている中、山口県の頑張っている人・輝いている人・おいしいものを懸命に作っている人・みんなを勇気づけている人を紹介し、それを見た人の気持ちが前向きになる。はたまた、サイコロ外して全力で謝る、その姿を見て「あ~あ、また外した」とみんなが笑う、3万円が出て挑戦者の喜びと一緒に良かった!と喜ぶ、こんな番組があっても良いのではないかと思いながらやってきました。
嬉しいことはたくさんありました。なかでも、夏休みと年末年始に寄せられるメッセージ。
「久々に実家に帰ってテレビをつけたら、高橋さん、まだサイコロ投げてた。懐かしい~」
「サイコロ見ると山口に帰ってきた気がする」
僕にとって最高の誉め言葉です。
長いということはマンネリと背中合わせ。ではありますが、長く続けているからこそ、故郷に帰ってきた時いつでも見られる楽しみにできる。疲れた時、ふとテレビをつけてみたら「いつもの熱血テレビが、いつものようにやっている」、そんな安心感と共にお送りすることが出来た14年と7か月だったのではないかと思います。
ある時、マツコ・デラックスさんが司会をしている他系列の番組で、「山口県の夕方の情報番組に3万円がもらえるコーナーがあって、そこに出た人があまりにも司会者に対して冷たい対応をとる、私ならもっと楽しく優しく話をするのにと、怒りを覚えました」という投稿が採用されていたのを見ました。きっと熱血テレビのことだなと思っています。嬉しい限りですね。
「熱血テレビに出たい」「子供の頃から見ていた熱血テレビに出ることが夢」「熱血テレビに出たら実家の両親が喜んでくれた」そんな事を言ってくれる方が増えてきました。本当に嬉しいことです。
ずっと撒いていた種が10年20年経って花が開き始めてきた、実をつけ始めてきた、そんなふうにも思います。だからこそ「熱血テレビ」というタイトルは変えて欲しくないです。
「子供の頃から見ていたあの番組で紹介された」
「そこに自分の子供が出た、おじいちゃんが出た」
「タレントとしてアーティストとして錦を飾った」
そんな風に、いつまでも思ってもらえる、ある意味、目標としてもらえる番組になれるといいな。なので、ハードルが高くなく出やすい番組、なおかつ、目標になれる番組、そんな熱血テレビであってほしいと思います。
ゲストの皆さんにも大変お世話になりました。
山口県を出て東京で全国で活躍している、文化・芸能・スポーツ、さまざまなジャンルの山口県人が山口に帰って来た時にふらっと立ち寄って近況報告をしてくれる。山本譲二さんはじめ、佐々部清監督、松村邦洋さん、宮本和知さん、末延麻裕子さん、STU48の山口県メンバーetc.
本番終了後、ゲストの皆さんに「いつでも皆さんの席は開けておきます、ご活躍を山口県の皆さんに披露してください。帰って来た時にいつでも出ていただけるように番組をずっと続けていきます」とお伝えてしていました。
皆さんからの楽しいお話、明日へのチカラになる話、感動エピソード、それを見た視聴者の方々は「よぉ~し、自分も頑張るぞ」と思ってもらえていたことでしょう。
嬉しいこと、まだあります。
番組へのメッセージ。毎日のテーマに、オモシロや暖かい、時にはユニークなとんちが効いた話をくださる。
クイズのハガキ。「今時、ハガキかよ!」とずっと言われてきていますが、ハガキが良いんです。冬は1400通、夏は1000通(ラストの週は1717通いただきました!)。14年7か月、ずっと数が減ることはありませんでした。本当にありがたい話です。
サイコロの目。上か下か。単純だからこそ、子供からおじいちゃんおばあちゃんまで楽しめる。どうやらサイコロは2~3歳くらいから反応するお子さんが多いらしいです。カラフルな色がコロコロころがるのが良いのでしょう。
よく街でかけられる声に「家でうちの子供が、孫が、おもちゃのサイコロを高橋さんと一緒のタイミングでTVの前で投げているんです。かわいいですよ~」と。
で、必ず二言目「でね、高橋さんより勝率がいいんです」僕が外してばかりと言いたいんですよね~。
本当に楽しかった熱血テレビ。勉強させてもらった熱血テレビ。たくさん、仲間やスタッフと話をしました。充実した14年7か月を過ごさせていただきました。
35歳からはじめた熱血テレビ。私の喋り手人生における「大きな軸」となりました。これは雪彦さんからの贈り物でもあるし、何より、ずっと変わらず見ていただいていた視聴者の皆さんのお蔭でもありました。
思いつくまま、14年7か月を分析してきました。ここまで読み進んでくれた皆様、ありがとうございました。
なかなかテレビでは時間もありますので言い尽くせない、でも、皆さんに僕の気持ちをお伝えできればと書かせてもらいました。
さぁ、3月29日(月) ラジオ新番組
「KRY Morning Up」がスタートします。
月曜から金曜までの毎朝7時~11時までの生放送です。
ニュース・交通情報・生活情報・命を守る災害情報・耳活・エンタメetc.日々の情報をUpdateし気分もUPするような「明るく楽しくホッとできる」番組をお届けできたらと思います。
2021年は私にとって大きな節目の年となりそうです。
50歳になる2021年
テレビからラジオへ。
夕方から朝へ。
高橋裕、早起きします。
今まで様々な形でご協力をいただいていた皆様、ラジオ新番組を、どうぞ、よろしくお願いいたします。
そして、成田・深澤が司会を務める「新・熱血テレビ」へも、変わらぬご愛顧をお願いできたらと思います。
2021年3月19日(金)
熱血テレビ二代目キャスター 高橋裕