KRY山口放送のアナウンサー
「高橋 裕」のブログです。

負けられない闘い

それは「絶対に負けられない闘い」。
 
30日に迫った中国山口駅伝競走大会。
午前9時半に宇部市役所前をスタートして
阿知須・小郡・山口・防府を経由して
周南市役所までをタスキでつなぐ7区間84.4Kmのドラマ。
一般・郡市・高校の3つの部門に分かれて争われるが、
区間と距離は全く同じ。
と言うことは、実業団で活躍する日本のトップランナーから、
若い高校生ランナー、地域を代表する走るのが大好きな
おじさんランナーまでが同じ距離・同じ区間で争うという
他の駅伝では見られない魅力がある。
ランナーたちは、ライバルとの、過酷な自然条件との、
そして自分との闘いであるが、
ラジオ実況放送の第1放送車のスタッフにとっては
「トイレとの闘い」でもある。
先頭を追いかける第1放送車は、朝8時半に乗り込んだら
番組が終わるまで降りられないし止まれない。その間6時間半。
 
したくなったらどうするのか?
「我慢」である。
 
かと言って実況担当の僕は、乾燥した空気の中喋り続けるので、
水・お茶をどんどん飲む。
例年、放送が終わるまでに500mlペットボトル3本は飲んでいる。
だからパンパンに溜まる。
「カイロをお腹に貼って温めるとトイレは遠くなる」という
ドライバーさんのアドバイスにより、これまで尿意に屈した事はない。
ただ、毎年最終7区は壮絶な闘いが中継車で繰り広げられている。
CMに入ると「ああ~来た、尿意!!う~ん、したい・・・」と
尿意が攻めてくるが、そこを我慢。
CMが終わり実況し始めるとランナーに集中するので尿意を忘れる…
その攻防の繰り返し。
何とか凌げているのも、それだけレースが白熱している証拠なである。
 
週間予報を見ると、今大会は、大寒波襲来の恐れ。
冷え込めば尿意は増していくだろう。
でも「絶対に負けられない、負けてはいけない闘い」なのだ。
予報が大外れして、絶好の駅伝日和でランナーたちの真っ向勝負を
見たいものだ。
 
第74回中国山口駅伝は30日(日)午前9時半号砲。
放送は30分前の9時からスタート!!
ラジオで沿道で、車の中で、ランナーたちのスピードを
体感して下さい!!