小学生のころ、
「21世紀になったとき、私は何歳だろう」と計算したことがある。
(「10代は卒業している」ことがわかり、
軽くショックだったことは余談。)
22世紀からやってきたという「ドラえもん」の登場は、
さすがに無理だろうと思っていたが、
21世紀には、誰もが宇宙へ行けるようになるかもしれない、
と思っていた。
「21世紀」という響きに、とてつもなく大きな可能性と
ロマンを感じていた。
さて。
スペースシャトル「アトランティス」が、
日本時間の11日午前0時7分に国際宇宙ステーション(ISS)へ
予定通りにドッキングをした。
先週金曜の深夜は、
「アトランティス」の打ち上げの様子をインターネットで
ずっとみていた。
またひとつ、時代が終わろうとしているんだなあ、と思いながら。
ただ、実際には、
私は、「スペースシャトル」よりも、
むしろ「アポロ」に影響を受けた世代かもしれない。
NASAによる人類初の月への友人宇宙飛行計画である「アポロ計画」は、
1961年から1972年にかけて実施された。
あるチョコレートの名前の由来にもなった、独特の形をした友人宇宙船。
そういえば、小学校の校庭には、
「アポロ」と呼ばれる遊戯施設もあったっけ。
「月面着陸」の話は、なんとなく聞いていたけれど、
実感したのは、小学校5年生から6年生になる春休み。
小学生を対象とした7泊8日の船の旅に友人と参加したときのことだ。
東京・晴海ふ頭に寄港したときに、当時開催中だった
「宇宙博」へ行った。
そこで、「アポロ」が持ち帰ったという「月の石」を初めて見たのだ。
一見、普通の「石」。
でも、これは、はるか彼方の、地球とは重力も違う「月」のもので。
―――なんだか不思議な感覚で眺めた。
ちなみに、その時に他の会場で実験的に上映されていた3D画像。
専用のメガネをかけて見た、スクリーンに映し出された蒸気機関車。
あまりの迫力に、くらっとした。
「月の石」には、のちに再会した。
大学の卒業前にアメリカ東海岸を駆け足&ケチケチ旅行を
したときに行った、
ワシントンD.C.のスミソニアン航空宇宙博物館。
そこに「月の石」が展示されていたのだ。
―――今度は、なんだか、懐かしい感じがした。
「アポロ計画」の終了後しばらくして、
1981年に初飛行をしたスペースシャトル。
宇宙がまた少し、身近に感じられるものとなった。
私にとってスペースシャトルは、
「アポロ」よりも、もっと「現実的な乗り物」に感じていた。
話が少しずれてしてしまったけれど。
20世紀から受け継いだ「スペースシャトル計画」が
終わろうとしている。
21世紀。
一般人にとっての「宇宙の旅」は、まだ実現していないけれど、
3Dは、いまや、家庭のテレビで楽しめる時代になった。
この世紀のうちに、宇宙はもっともっと身近に感じられる
ものになると思う。
スペースシャトル「アトランティス」は、
7月20日に帰還予定となっている。
それは、奇しくも、アポロ11号が月面着陸をした日と同じ日。
その日も、中継画面に「かぶりつき」になりそうだ。