大胆予測の裏側

2009年5月8日

「あいまいな予報はダメ!確実に当たることだけ」

「当たる可能性低めでも、なるべく先のことまで」

どちらの情報を、気象予報士に求める?

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この質問を、ゴールデンウィークで賑わう徳山動物園で

来園者の皆さんにぶつけてきました。

当然と言えば当然ですが、天気予報は当たってナンボ。

結果は、先日の「リアルタイムやまぐち」で紹介したとおり、

「確実に当たることだけ」派が多くなりました。

ただ、私にとって意外だったのは、

「当たる可能性は低めでも...」派と、僅差になった、ということです。

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天気予報の見方は人によって様々ですが、

当たる天気予報だけでなく、

「可能性も含めて、いろんなことが知りたい」という方の声にも

しっかり応える必要性を改めて感じました。

天気予報は未来の予測であるため、

どうしても100%確実、ということはあり得ないのですが、

だからといって、確実性の低い情報を

「使えない」と切り捨てるのか、

それとも「~かもしれない」と心の準備をするのとでは、

ずいぶん違いますものね。



きょうの「さわやかモーニング」では、

気象予報士の名にかけて、大胆予測を発表!!

コンピュータが25~27度の最高気温を予想している中、

「真夏日(30度以上)になるかも」と言ってしまいました。

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よくある話で、コンピュータの予測結果をいじったために、

逆に予報を外した、ということが、度々あります。

今回も、そんな結果になりかねない危険はあるのですが、

確実性が少々低くても、真夏日となると、

今の時期にしては相当な暑さ。

しっかり心の準備はして頂きたい、との思いで、発表したものです。



國本さんには

「真夏日にならなかったら、来週はぬいぐるみになっているかも」などと

からかわれました(笑)。

もちろん、私なりに根拠を持った上での大胆予測ですので、

発表した以上、それなりの自信はあります!

コンピュータが正しかったのか、それとも私の大胆予測が的中したのか、

それは週明けのブログで。




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