今回参加してくれるのは、周防大島町に暮らす清水さん一家。
夏休みを使い親子でテレビ番組作りに挑戦してもらいました。
放送時間は3分間。テーマは「ふるさと」です。
インタビュー、撮影、編集など与えられたのは3分間。
「熱血テレビ」で参加を募集し、応募していただいた清水さん一家の企画作りから撮影、編集に密着しました。果たしてどんな作品が出来上がるのか?
番組作り初日。
山口放送にやってきた清水さん親子。
「熱血テレビ」スタッフの案内で熱血テレビの裏側を見学しました。
生放送がどんな風に視聴者に届けられるのか、番組作りの裏側を見て番組作りがスタートです。
まずは、“読み合わせ”から。
放送の3時間前に行う読み合わせの様子を見学しました。
出演者全員と特集担当のディレクターが集まりVTRのチェックを行っています。
この日の特集は、園芸のコーナー。VTRの内容を出演者全員がチェックします。
(お母さん)
「テレビで見ていると、VTRが終わってスタジオに戻ってきた時には全部アドリブで話しているのかと思っていましたが、かなり念入りに準備をしているんですね。」
(高橋アナウンサー)
「練りに練られたアドリブなんです(笑)」
(河野アナウンサー)
「放送中に司会者に聞かれて、答えられないと、見てる人も疑問に思いますよね。だから放送前に調べられるだけ調べています。」
(お父さん)
「これからが大変かなと思います」
(政宏さん)
「頑張っていいものを作ってみたい」
(お母さん)
「みんなの力をあわせないとできない。それぞれが自分の力を出してまとめていきたい」
歴史が大好きなお父さんは、以前から興味を持っていた周防大島の歴史をとりあげたいと提案しました。お父さんの持っていた資料に、島には戦国時代の城跡があることが記されていました。
(お父さん)戦国時代は土塁という土で盛った城が多いからね。
(お母さん)戦をするための城?
テーマを書き出して議論を重ねる清水家。
(お母さん)
「大島に城があるのにびっくり!」
(政宏さん)
「どんな石垣の作り方があるのか、そういうところが知りたい」
(お母さん)
「城跡を探しに行きますか?ちょっと楽しいかも」
そんな会話を繰り返し、テーマは周防大島の歴史に決定。島に残る史跡を訪ねることに。
カメラマンとなったお父さん。KRYの山本カメラマンの指導を受け早速カメラの練習です。
政宏さんがリポーター、お母さんがディレクターに決定しました。
(スタッフ)「大丈夫そうですか」
(お父さん)「初めてなんですけど、うまく撮れたらいいんですが・・・」
番組作りにあたり地元の郷土史家・金本豊さんに解説をお願いしました。
まずは金本さんへのインタビューから開始。
お母さんと金本さんの打ち合わせ中に邪魔してしまったお父さんは早速お母さんにしかられました。
初めてとは思えないお母さんの見事なディレクターぶり。
お父さんも徐々に慣れてきて撮影を続行しました。
何もないように見える山中に城があったことを示すあるものが。地面に城の土台と思われる石が見つかりました。
(金本さん)
「石垣の上に建てたのではなく、柱を土に埋めている。それで地震に強い。
これは戦国時代に大内氏の家臣が建てたものなんです。」
リポーターの政宏さんに質問内容について指示を出すお母さん
こうして島の5ヶ所を取材したのですが、
(お母さん)
「3分間の番組は、けっこう長いですね」
とディレクター役のお母さんは少し疲れ気味で話しました。
(お母さん)
「インタビュー形式のものをたくさん撮っていますよね。だけど単にそのままもってきたのでは映像的に面白くないのかな」
撮影した映像を紙に書き出してどれを使ってどのようにつなぐかを考えます 使いたい映像はたくさんありますが・・・
(お母さん)
「一ヶ所の説明があまり短いと何を言っているかわからなくなりますね。」
そこへ高橋裕アナ登場
(高橋アナ)
「どうですか難しいですか?」
(スタッフ)
「3分番組ですが、すでに6分20秒を超えてしまってます」
(高橋アナ)
「一視聴者として見させていただきます。」
(お母さん)
「縮めるか、ばっさり落とすか。」
(お父さん)
「やっぱり10分とか20分とかほしくなります。せっかくあんなに映像を撮ったのに!」
出演者 今までにない知らないことばかりの内容
「まさひろくんの不思議なナレーションと歴史がマッチして面白かった。
ナレーションに味があった。」
「家族だからそれそれの役割がしっかりしていた。お母さんの敏腕ディレクターぶりにびっくりした。」
放送後の家族の感想です。
(政宏さん)
「周防大島の違った魅力が山口県のみなさんに知ってもらえてよかった。
(お父さん)
「3分を少しオーバーしたけど自分なりにうまく編集できました。でもあと10分ほしかった。」
「企画、取材、編集とこんなに大変だとは思いませんでした。いろんな番組を見ながらこうやって撮ったらよかったのかなと思うことがありました。」
(お母さん)
「子どもは大きくなれば大きくなるだけ親子で話をすることがなくなります。こういう機会をあたえていただいたので主人のことも子供のことも違った一面が見られたような気がします。子供はこう考えているんだなあというのがわかりました。」
「歴史的なことは私にはわからないので主人と子どもに任せていたんですが、それをどこらへんで折り合いをつけるか」
(政宏さん)
「番組を作るのは、一日中撮影や編集をして大変ですが、次にこういう機会があれば発掘調査の番組を考えたい。城の跡地に埋まっているものがあるのでそれをちょっと発掘してみたいと思います。高橋さんも次はいっしょにいかがですか。(笑い)」
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