キャッシュカードを他人に譲渡…同僚をトランクに隠して入門…海上自衛隊岩国基地の海士長を懲戒免職処分に
海上自衛隊岩国基地は本人名義の銀行口座を他人に受け渡したり同僚隊員の財布から現金1万円を盗んだなどとして20代の海士長を懲戒免職処分としました。
20日付けで懲戒免職処分を受けたのは海上自衛隊岩国航空基地隊の20代の海士長です。
海上自衛隊によりますと海士長はおととし夏ごろ闇金業者から「借金を帳消しにする」などといわれ本人名義のキャッシュカードを他人に受け渡したということです。
ことし1月に警察から連絡があり本人に事実関係を確認したところ事実を認め発覚しました。
海上自衛隊の聞き取りに対し海士長は「口座を譲渡すれば借金が帳消しになるのであればと思い譲渡した」と話しているということです。
また、去年5月には岩国基地内で同僚のロッカーにある財布から現金1万円を盗んだほか去年8月には基地への入門に必要な証明書を持っていない同僚隊員を車のトランクに隠して入門させようとしたということです。
海上自衛隊岩国航空基地隊司令の大山康倫1等海佐は「所属隊員がこのような事案を発生させたことを誠に申し訳なく思う。同種事案の再発防止のため、隊員に対する服務指導、教育を徹底してまいります」とコメントしています。
また、ことし4月から正当な理由なく20日間以上欠勤したとして、第111航空隊に所属する30代の3等海曹を20日付けで懲戒免職処分としています。