【山口天気 夕刊5/28】梅雨前線じわり北上&「寒冷渦」も迫る…あす29日(木)は一部にわか雨 30日(金)は強雨・雷も
●梅雨前線の雨雲北上に伴い あす29日(木)は午後中心に一部にわか雨
●あさって30日(金)は「寒冷渦」の影響で天気不安定 急な強雨や雷など注意
●天気不安定とともに金~土曜は北風が吹き また一時季節後戻りの肌寒さに
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きょう28日(水)の県内は、薄雲がやや多めの天気となりました。日本の南から大陸方面にかけて長く伸びる梅雨前線の雲が、特に大陸東岸で大きく雲がまとまりつつあり、前線の活動は活発になりつつあることで、前線の北にも雲が広がってきたことによるものです。
また、朝鮮半島付近では、小さいながら、ぐるぐると渦を巻くような雲も…上空に寒気を伴う低気圧「寒冷渦」と呼ばれる雲で、この先は前線とともに、寒冷渦にも注意が必要です。
あす29日(木)にかけては、前線に伴う雨のエリアが次第に北へと広がる見込みです。前線の上で発生する低気圧が、南西諸島から九州、四国の南を通過していくためで、雨がまとまって降るのは、南西諸島付近から九州や四国の太平洋側が中心となりますが…
県内でも、九州、四国に近い県東部や中部のエリアほど厚みのある雲が増えていき、午後は少しにわか雨の所もありそうです。お出かけには、折りたたみ傘を用意しておくと良いと思います。
あさって30日(金)にかけては、低気圧や前線のまとまった雨雲は県内より東を北上するものの、朝鮮半島方面から迫ってくる、上空に寒気を伴う低気圧「寒冷渦」の影響で、あちらこちらで雨雲が急発達しやすい不安定な空模様となります。急に強めの雨が降ったり、場合によって雷や突風など、より注意を要する天気の崩れ方となってきそうです。
あす29日(木)、朝のうちは日本海沿岸で少し晴れ間もありますが、日中はシッカリ曇ってくる見込み。四国に近い県東部、柳井方面では昼頃から、山口市内など県中部あたりでは夕方頃から、気まぐれなにわか雨が心配です。降っても量はわずかではありますが、外出には折りたたみ傘は持っていくように心がけましょう。
あさって30日(金)は上空に強い寒気を伴う低気圧の影響で、急な強い雨や雷など不安定な空模様に。土曜日も午前中は少しにわか雨が残るかもしれません。不安定な天気とともに金~土曜日にかけては冷たい北風が吹き、上着が活躍するヒンヤリ空気にもなりそうですが、日曜日は晴れ間が多く、再び昼間は少し汗ばむ陽気となるでしょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)