50代で定年の自衛官と企業を繋ぐ、合同企業説明会が山口市で開催
50代で定年退職を迎える自衛官と人手不足の民間企業、双方のかけ橋となる企業説明会がきょう、山口市で開かれました。(17日)
山口市で開かれた説明会にはまもなく退職を迎える自衛官=41人と県内に事業所を置く56社が参加しました。
(海上自衛官)
「指揮官を補佐する立ち位置で指揮官のために何ができるんだろうと自分で考えて克服して…」
民間企業では65歳までの「雇用確保」がことし4月から義務化されるなど定年延長が進んでいます。
一方、国防にあたる自衛官は「強さ」を維持するために定年退職の年齢は55歳から58歳となっています。
また、任期制の自衛官は20歳前後で入隊し2年から3年ごとに退職となるため20代でセカンドキャリアを迎える人もいます。
訓練などで鍛えられていることはもちろん、多彩な資格や免許を持っていることが多く、人手不足の民間企業にとって、即戦力と期待されています。
(海自・岩国基地所属55歳)
「海上自衛隊のEP3、OP3の機上整備員。計器監視と燃料計算などしています」「いままでは国のためにやってきましたけど、これからは会社のためにがんばっていこうかなと」
陸自・山口駐屯地55歳「入隊したのが二等陸士という一番下の階級で叩き上げ」「何にでも対応できる対応力が自分の自信」
一方、企業側は。
(大手物流の担当者)
「(自衛隊出身者を)いま現在、約40人採用している」「使命感、責任感は従来の従業員より評価されている」
自衛官の再就職などを行う山口地方協力本部にはここ数年、企業から400件前後、およそ1000人分の求人票が届くということです。