【山口天気 夕刊6/24】あす25日(水)も降ったり止んだり…一時強雨も 今週後半は夏空拡大で梅雨はどこへ?
●あす25日(水)も降ったり止んだり 一時強雨も
●今週後半は太平洋高気圧が異例の強さに…次第に夏空拡大へ
●万全の熱中症対策と 水資源への影響を考えて「水を大切に」の心構えを
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6月も残り1週間を切りました…そこで、まず今月の県内の天気を少し振り返ってみましょう。
県内の梅雨入りが発表されたのは、6月8日・日曜日でした。先週は一時、6月としては異例の猛烈な暑さもありましたが、そのほかは曇りや雨の日が多く、降る時はシッカリ、というメリハリのある雨の降り方で、今月これまでの雨の量は平年の6月の6割から9割近く、と梅雨の雨の降り方としてはまずまず順調なところです。
そして、きょう24日(火)も降ったり止んだりの梅雨空が続き、夕方を迎えて少々強い雨となっている所もあります。
梅雨前線上の低気圧が、あす25日(水)にかけて朝鮮半島付近で発達。台風2号は熱帯低気圧に変わるものの、低気圧や前線に湿った空気を送り込み続ける見通しです。
県内は、今夜からあす25日(水)にかけても引き続き大気の状態が不安定で、雨が降ったり止んだり…局地的には少々雨雲が発達して、雷を伴う強い雨となることもありそうです。
しかし、この雨雲が通り過ぎたあとは、次第に南の太平洋高気圧が、この時期にしては異例と強まりを見せ始めます。今週末頃には真夏さながらの空にガラッと空の表情が変わり、この夏空が7月も続くようなら、もしかすると、もう梅雨明けかも…という異例の事態もあるかもしれません。
この猛暑に対する熱中症対策などのほか、もしかすると梅雨の雨が足りず、今後の水資源への影響も心配になってくる可能性も踏まえ、日頃から「水を大切に」という心構えも高めたいところです。
あす25日(水)も県内は各地で降ったり止んだりの空模様。昼過ぎから夕方中心に、一時的に少々強いや雷にも注意が必要です。ぐずつく天気ですが気温は高めで、朝の気温で25度を下回らない「熱帯夜」の所も。日中の気温も所々30度に届くなど、かなりムシムシ、ジメジメ空気となります。
木曜日は朝まで雨が残る所がありますが、日中は天気回復。その後、太平洋高気圧が強まることで日に日に太陽のギラギラ感が増す空模様となり、今週末以降は日中の気温が35度に達する猛暑日の可能性もあるなど、一段と体力を奪う暑さとなっていきます。
来週もしばらく夏空が続く、とみられ、もしかすると気象台は異例の早さで「梅雨明け」を、もう発表してしまう事態になるかもしれません。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)