米軍ミサイルシステム「タイフォン」岩国基地での日米共同訓練後も撤収されず
アメリカ軍が9月、日米共同訓練の一環で岩国基地に一時的に展開していたミサイルシステム「タイフォン」が、訓練終了から3週間以上たった現在も撤収されていないことがわかりました。
タイフォンは巡航ミサイル「トマホーク」などを発射するアメリカ陸軍の最新の地上発射型ミサイルシステムです。
アメリカ軍は9月月11日から25日まで行われた日米の共同訓練、レゾリュートドラゴンの一環で、このタイフォンを岩国基地に展開していました。
タイフォンについて防衛省中国四国防衛局は「一時的な展開」で「前後1週間程度で展開・撤収する」と岩国市に説明としていました。
撤収の状況について、岩国市が中国四国防衛局に問い合わせたところ10月10日の時点で「撤収準備中」と回答があり訓練終了から3週間以上たった10月17日も「撤収準備中」と回答があったということです。
なぜ撤収されないのか、理由などは明らかにしていません。
タイフォンを巡っては去年、アメリカ軍がフィリピンでの軍事演習後にタイフォンの配備を続け、中国がこれを非難するなどしています。
岩国市は引き続き撤収の状況について情報提供を求めていくとしています。