旧長生炭鉱の遺骨収集に向け8月に長時間の潜水調査実施へ 市民団体が厚生労働省や外務省の担当者と面談し支援要請

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山口 2025.07.02 19:50

戦時中の水没事故で遺骨が海底に残されたままとなっている宇部市の旧長生炭鉱。

遺骨の回収を目指す市民団体は8月におよそ6時間にわたる長時間の潜水調査を行うことになりました。

宇部市の旧長生炭鉱で犠牲者の遺骨収集に向けて活動を行っている市民団体は1日、厚生労働省や外務省の担当者と面談し、8月に行う予定の潜水調査の支援を行うよう要請しました。

旧長生炭鉱での潜水調査を続けている市民団体は6月、海面に突き出た排気筒=ピーヤから伸びている通路をたどりおよそ200mの距離まで進むことに成功。

今後、炭鉱の主坑道に到達することができそうだとして、8月にはおよそ6時間にわたる長時間の潜水調査を行うときのう、明らかにしました。

厚生労働省によりますと面談では市民団体側から安全対策費として700万円が必要だとの報告を受けましたが、「安全性に懸念があり対応可能な範囲を超えている」と回答したということです。

市民団体では「今後寄付を募るなどして資金の準備をし、遺骨の回収につなげていきたい」としています。