閉校した小学校の教室で3万匹「クルマエビ」養殖始まる/山口県で唯一海のない自治体・美祢市の新しい特産品へ
山口県内で唯一海のない自治体である美祢市の新しい特産品となるのでしょうか?
閉校した小学校の跡地を活用し、「クルマエビ」を養殖するプロジェクトが美祢市で立ち上がりました。
クルマエビの養殖が始まったのは6年前に閉校した美祢市の赤郷小学校の跡地で、関係者を代表して篠田市長が教室に設置された水槽に、クルマエビの稚エビを放流しました。
プロジェクトは、再生可能エネルギー事業を行う愛知県の企業が行っているもので、「食」や「地域振興」にスポットを当てた事業を展開したいとクルマエビ養殖施設として赤郷小学校の活用を地元に提案し、理解が得られたことから開所に至りました。
(プロスペックAZ 石川 正樹 専務取締役)
「安定した生産をしていく。行く行くは美祢市の新しい特産物になれれば」
水槽では水を循環させて使用できる装置を導入し、当面は、水温の管理や水質チェックを行い、安定したクルマエビ養殖・生産が可能かどうかを調べることにしています。7月には6つの教室にそれぞれ設置された水槽で、3万匹のクルマエビを管理する予定です。
(山口美祢スマート陸上養殖赤郷生産プラント 杉山 秀明 所長)
「海がない唯一の市。そんな中にエビを作る。若い方たちの未来が明るいものになるように大人が真剣に考えるべきことかなと」
今後敷地内には地域の余剰電力を蓄える蓄電所も設置する予定で、養殖施設の電力としても活用していきたいとしています。