「戦争にならない想像力を持って」被爆者が山陽小野田市の小・中学生に伝える
山陽小野田市の学校で、「平和のつどい」が開かれ、子どもたちが広島での被爆体験を聞きました。
(佐伯克彦さん)
「巨大なきのこ雲がわき上がるのを見た人がいておいおい広島の方じゃなんかとんでもないことが起こっている」
厚陽小・中学校で行われた「平和のつどい」は、子どもたちに戦争の実像を伝えることで平和について考えてもらおうと市の教育委員会が毎年、行っているものです。
講師を勤めたのは、広島県原爆被害者団体協議会の佐伯克彦さん(81)です。
広島に原爆が投下されたとき佐伯さんは1歳で、爆心地から4キロほど離れた家の中で母親に背負われた状態で被爆したということです。
講演では近くの小学校で亡くなった避難者を校庭で焼き、穴を掘って埋葬したことなど後に家族から聞いた当時の状況を話しました。
佐伯さんは、一旦戦争が始まってしまうと反対することはとても難しいので、常に、戦争にならないようにするにはどうすべきか想像力を働かせて考えることが大事と子どもたちに伝えました。
(小学生)
「戦争は恐ろしい 怖い人々が協力し合っていい世界にしていく」
(中学生)
「どれほど悲惨だったかよくわかる話だった自分たちでどう何ができるか考えながら行動していきたい」
子どもたちは、「平和のつどい」で感じたことを感想文にまとめ、佐伯さんに送るということです。