【山口天気 夕刊7/10】熱中症救急搬送数が過去最速ペース…症状を知り早めの対処を あす11日(金)も猛暑とともに天気不安定に注意
●熱中症救急搬送数が過去最速ペースで増加中
●熱中症の症状を知り 体調不良には無理せず早めの対処を
●猛暑とともに 蒸し暑さ増す午後ほど天気不安定にも要注意の日々
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7月もやっと上旬が終わったところですが、そんな中で気になるデータ…県のまとめで、今月、熱中症とみられる救急搬送がきょう夕方までの累計で156人にもなってきていて、これは7月上旬として過去最速の増加ペースでもあります。先日は1人、亡くなられた方もいらっしゃいました。
異例の早い真夏到来、そして容赦ない猛暑の日々で、いつも以上に体に負担がかかっていないでしょうか。
熱中症、と言っても症状は様々で、「めまい」や「筋肉痛」から「頭痛」「倦怠感」など、普段の体調不良の症状が熱中症、ということもあります。こういった症状が出始めたら無理せず体を休める心がけを。
熱中症は一人一人の心がけで十分予防できるものでもあります。救急車を呼ぶ必要がある重度の症状にならないように、早め早めの対処をシッカリ心掛けていきましょう。
さて、猛暑とともに天気不安定にも要注意の日々となっています。きょうは下関市の豊田や美祢市方面中心に、局地的に活発な雨雲が湧きあがりました。
日本の南の大きな雲の渦から、湿った空気が日本付近に送り込まれてきています。これが県内に不安定な天気をもたらしている要因です。
あす11日(金)の県内も、夏空が広がる一方、蒸し暑さが厳しくなるほど入道雲が急速に成長しやすい不安定な天気に。きょう10日(木)より少々広い範囲で、急な激しい雨、雷などへの注意も必要になってくる、と見込んでいます。
しかし、多少雨が降ったところで厳しい蒸し暑さは変わらず、最高気温は35度に達する猛暑日となる所もあります。引き続き熱中症対策も入念に行っていきましょう。
あす11日(金)も強い日ざしが照りつける時間がある一方、午後はあちらこちらで、急な雷雨となる心配があります。雲行きの変化に十分気を付けて、お過ごしください。体力を奪う暑さは相変わらず…最高気温が35度に達する猛暑日が続出しそうです。
あす11日(金)、今のところ「熱中症警戒アラート」は出ていませんが、体調管理には十分気を付けて、健康第一で過ごしましょう。
今週末も、まだまだ続く猛烈な暑さ。そして夏空の一方で夕立にも要注意の天気も続きそうです。来週初めは湿った空気の流れ込みが強まり、少々天気がぐずつく可能性が高まってきましたが、雨が降っても身体に堪える蒸し暑さは、まだまだこの先も当分続きそうです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)