【山口天気 夕刊7/9】日本の南で「モンスーンジャイア」出現…まだまだ猛暑止まらず&天気不安定に注意の日々
●今週は先週より湿度が高め…一段と身体に堪える蒸し暑さに
●危険な暑さが続く中 熱中症対策は徹底を!
●日本の南で「モンスーンジャイア」形成…湿った空気流入で厳しい暑さと天気不安定続く
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毎日、うんざりする暑さです…山口市内では今月は毎日、最高気温35度以上の猛暑日ですが、気温が高かった先週より今週の方が暑さがきつい、と感じる方も多いのではと思います。
これは、暑さによる疲れが溜まっていることもありますが、先週より今週の方が湿度が高めで「蒸し暑さ」が増している、というのもあると思われます。
汗をかいても蒸発しにくい暑さで、熱中症の危険もいっそう高まっていますので、このことも踏まえて、くれぐれも無理をしすぎず、体調に不安を感じたら休憩、そして水分補給や、エアコンも躊躇なく活用など、暑さから身を守る対策の徹底を心がけていきましょう。
その湿度を上げる湿った空気が今、南から流れ込んでいて、湿った空気が入道雲を発達させて所々で活発な雨雲も発生しました。県内も、きょう9日(水)は小規模ながら、阿武町や島根県との県境付近など、一時強い雨や雷の所がありました。
湿った空気が運ばれてくる日本の南の海上には、元台風4号の熱帯低気圧を含む、大きな反時計回りの雲の動きが出来つつあります。
インド洋からの季節風=モンスーンが作り出す風の渦、ということで「モンスーンジャイア」と呼ばれ、これが出来ると、日本付近は南からの湿った空気がいっそう流れ込みやすくなったり、熱帯低気圧や台風が発生しやすくなることもあります。
県内は、この先もモンスーンジャイアからの湿った空気の影響を受けやすい状態が続きます。厳しい蒸し暑さが当分続く上に、急に夕立が起こりやすい不安定な天気にも要注意の日々が、しばらく続きそうです。
湿気の充満する空気に包まれる中、あす10日(木)も各地で体力を消耗し続ける厳しい暑さが続きそうです。一方で日中は局地的ながら、突然の雨、雷の心配もある不安定な空模様…急に発達する雲を見たら、安全確保の行動などもしっかりお願いします。
あす10日(木)、今のところは「熱中症警戒アラート」は出ていませんが、体力を消耗し続ける暑さは相変わらずですので、体調管理にも細心の注意を払って過ごしましょう。
この先もしばらくは湿気充満の空気に包まれ続けて、晴れ間もある一方で急なにわか雨・雷雨も心配な不安定な空模様の日々。週末~来週初めは若干雲が目立つ時間が多く、いったん猛暑日は途切れる可能性もありますが、体力を消耗し続ける暑さは、まだ当分おさまらない見込みです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)