脳疾患治療に革命か 山口大学発のスタートアップ企業がキットを開発 事業開始へ
脳に届きにくい薬の効果を素早く確かめることのできるキットを山口大学発のスタートアップ企業が世界で初めて開発し、事業を始めることになりました。
事業を始めるのは山口大学発のスタートアップ企業ADDVEMOです。(アドビーモ)
脳の血管には、血中の病原体などから脳を守るために関所のような役割を果たす「血液脳関門」=BBBがあります。
脳を守るには欠かせない一方薬の効果を脳に届きにくくする構造でもあります。
ADDVEMOが開発したキットは血液脳関門=BBBをヒトの細胞から世界で初めて再現し、大量生産技術を確立したものでこれを使うと、薬が脳に届くか、効果があるのか素早く評価できるということです。
開発におよそ12年の歳月がかかったということです。
(ADDVEMO 竹下幸男社長)
「現在、薬を作るには15年の時間と1000億円の研究資金、膨大な人間の数が必要。現状のプランでは資金は10分の1以下、時間は半分ぐらいに短縮できる」
キットの製造・販売だけでなく認知症の新薬開発などにも取り組むということです。