地元が反発の米軍FCLPとは?FA18スーパーホーネット、F35Cがタッチアンドゴーを実施へ
FCLP=陸上模擬着艦訓練はField Carrier Landing Practiceの頭文字をとったもの…空母艦載機のパイロットが陸上で行う着艦訓練です。
洋上を航行する空母に着艦するためには、非常に高度な技術が必要で一定期間、空母に着艦しなかったパイロットは、改めて着艦資格を取得する必要があるとされています。
その訓練の一つが「FCLP」、滑走路を空母の甲板に見立てて、着地した瞬間にエンジン全開で飛び立つタッチアンドゴーを滑走路付近を複数機が周回しながら数分間隔で何度も繰り返します。
激しい騒音を伴うことから、現在は、空母艦載機部隊が配備されている岩国基地から1400キロ離れた太平洋上の離島・硫黄島で実施しています。
しかし硫黄島は火山の噴火の影響で、アメリカ軍は実施は困難とし、今回、岩国基地での実施を通告しました。
このFCLPについて厚木基地からの空母艦載機部隊の 移転を受け入れた岩国市や県は、「岩国基地での実施は、容認できない」との立場、またアメリカ軍も岩国から遠く離れた硫黄島でのFCLP実施は安全性に懸念があるとしていて
現在、鹿児島県の馬毛島では、FCLP施設の建設が進んでいます。
現在、工事は進められていますがFCLP施設の完成はもう少し時間がかかります。
また硫黄島で、FCLPを実施する際には岩国基地はいつも予備施設に指定されていて、岩国市や県は常に指定しないよう申し入れています。
■米軍岩国基地に配備されている空母艦載機部隊
米海軍の第5空母航空団「CVW5」、米海軍の原子力空母「ジョージワシントン」の艦載機で
映画「トップガン」に登場したFA18スーパーホーネットが3飛行隊
F35Cが1飛行隊
EA18Gグラウラーが1飛行隊、E2Ⅾ早期警戒機が1飛行隊で構成