終戦から80年 県内で平和を願う鐘の音響く 周南・大津島や山口・サビエル記念聖堂で
8月15日、終戦から80年という節目を迎えました。
周南市・大津島では平和の鐘が鳴らされました。
周南市の大津島は、特攻兵器として開発された人間魚雷「回天」の訓練基地があった島です。
この催しは、徳山ユネスコ協会が毎年8月15日の終戦の日に開いているもの。戦後80年の節目となることしは式典に遺族会や地元の中学生などおよそ120人が参加しました。
参加者たちは戦争のない世界の実現を願いながら、1人1人、平和祈念の鐘をついていきました。
(中学生男子)
「とにかく早く平和が訪れて全世界の人類が平和に暮らして誰も傷つかない世界が訪れたらいいなと思いました」
(中学生女子)
「日本の平和が続くようにと世界が平和になるようにを思って来ました。世界では戦争があるので、考えた方がいいと思う」
(徳山ユネスコ協会 師井弘会長)
「8月15日という真夏の暑いなかで25回も続けてきた。 これは永遠にやり続けていきたい。今日は中学生や高校生もいましたけど若い世代と一緒になって平和というものを世界に訴えたいと思っております」
きょうは夕方まで回天記念館を訪れた人たちが鐘を鳴らしました。
山口市の山口サビエル記念聖堂でも、訪れた人が鐘を鳴らして平和に思いを馳せました。
(参加した子ども)「世界が平和になるように祈って、鐘を鳴らしたいと思います」
>ポーズ・鐘
この鐘は、世界に5つしかないという、「大聖年平和の鐘」。
戦後80年のことしは、カトリック教会では「回復・和解・一致」などを意味する25年に1度の「聖年」にもあたります。
(カトリック山口教会 片柳弘史主任司祭)
「聖年は元の状態を取り戻す、世界が平和を取り戻す願いでやっていること。いろいろな所で戦争が起こっているから、壊された町が一日も早くまた元の姿を取り戻して、皆さんが元の平和な暮らしを取り戻せるように」