岩国市に整備する県立武道館 事業費は98億6000万円に膨らむ見込みに
山口県は、岩国市に整備を進めている県立武道館の事業費について、基本計画からおよそ40億円増え、100億円近くにのぼる見通しを明らかにしました。
これは18日開かれた県議会の議会運営委員会で示されたものです。
岩国市平田に整備予定の県立武道館は、2021年に策定された基本計画で事業費は「60億円程度」とされていました。
県はその後、去年7月に80億円に増額する見通しを示しましたが、人手不足に伴う労務単価の上昇や資材の高騰がさらなる増額を招き、98億6000万円に膨らむ見込みです。
整備の財源は岩国基地関連の国の交付金で全額賄う計画でしたが、県の一般財源や県債を13億5000万円ほど充てます。
また入札の不調により、2028年春としていた供用開始の時期が3か月から4か月ほど遅れる見通しです。
一方、県の11月補正予算案は総額48億1000万円で、来年度に県立大学の付属校となる周防大島高校に新たな寄宿舎を整備するための設計費用などが盛り込まれています。
この寄宿舎は、高校に隣接する周防大島町立橘医院の一部を町から無償で借り受け、内装や設備を改築する形で整備し、2028年にも利用を始める方針です。
補正予算案などが審議される県議会11月定例会は25日に開会します。