山陽道2人死亡事故 初公判 被告の元トラック運転手「注意不足だった」、検察側は10秒間の前方不注視と指摘
ことし8月、岩国市の山陽道でトラックが軽乗用車に追突するなどし女子大学生2人が死亡した事故でトラックを運転していた男の初公判が山口地裁で行われました。
検察側は被告が「10秒間は前を見ていなかった」などと指摘しました。
過失運転致死の罪に問われているのは熊本県の元・トラック運転手の男(65)です。
起訴内容などによると被告はことし8月、岩国市周東町の山陽道上りでトラックを運転中、渋滞で停まっていた軽乗用車に追突し軽乗用車に乗っていた福岡県北九州市の当時、20歳と21歳の女子大学生2人を死亡させたとされています。
きのうの初公判で被告は起訴内容を認めたうえで事故当時について「あまり記憶がなく、ぼーっとしていた。普段よく通る道で慢心して注意力が不足していた」などと述べました。
検察側は、トラックと軽乗用車の車間距離は少なくとも300メートルはあったとし、被告が10秒以上前を見ていなかったため渋滞にすぐに気づけずぶつかったと指摘。
基本的な注意義務を怠っていたなどとし拘禁刑2年6カ月を求刑しました。
一方、弁護側は、被告が容疑を認め反省しているなどとし寛大な判決を求めました。
判決は今月(12月)24日に言い渡されます。