埼玉県での大規模な道路陥没事故受け各地で進む下水道管調査 優先度が高い宇部市の下水道管で調査が始まる

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山口 2025.07.01 19:37

埼玉県で起きた大規模な道路陥没事故を受けて全国で下水道管の調査が進められています。

特に優先度が高い宇部市の下水道管で調査が始まりました。

宇部市港町の芝中ポンプ場そばにある63mの下水道管は戦後すぐの1948年に埋設されました。

2012年度の調査で腐食が見つかり「5年以内に緊急対策が必要」と判断されましたが下水道管がつながっているポンプ場も老朽化し移設が検討されていたことから対策は行われなかったということです。

1日は調査会社の担当者が下水道管に入り目視での調査や現場の写真を撮影をしたということです。

埼玉県での陥没事故を受けて始まった全国特別重点調査は管の内径が2m以上で1994年度より前に設置された下水道管が対象です。

中でも、過去に腐食が確認され未対策の管などを今年の夏ごろまでに調査を優先実施するとしています。

(宇部市下水道整備課 田丸聡副課長)
「点検調査、改築工事を行い市民にとって安心安全な下水道になるよう事業を進める」

宇部市では市内助田町の下水道管43mでもあす、調査をして速やかな対策が必要かどうかをおよそ2週間かけて判断する予定です。

県と9市1町が管理する下水道管およそ28kmが全国特別重点調査の対象となっています。