コメ不足続くなか酒造会社からは酒米の供給量を不安視する声も..下関で酒米生産者と県酒造組合が交流会 県オリジナル酒米「西都の雫」は去年並みの作付面積を継続
コメ不足は、今後、酒づくりにも影響を与える可能性があります。
下関市豊田町できょう(25日)県オリジナルの酒米「西都の雫」の生産者と県酒造組合の会員らによる交流会が開かれました。
交流会は、酒米の生産者と県内の酒造会社の結びつきを深めようと毎年行われていて、およそ30人が参加しました。
下関市豊田町は県オリジナルの酒米=「西都の雫」の主な産地で、6つの法人と個人10人が前年度とほぼ同じ面積の38ヘクタールで、栽培していいます。
視察に続いて行われた交流会では県酒造組合の岩﨑喜一郎会長が、「食用米の品不足によって、酒米の生産地にも大変な混乱が広がっている中、西都の雫については昨年並みの作付け面積を継続していただき、感謝しています」とお礼を述べました。
コメ不足が続くなか、酒造会社では酒米の供給量を不安視する声が各地で上がっています。
全国的には生産者が酒米から食用米に転換する動きもあります。
(岩﨑喜一郎会長)
『ここは一歩踏みとどまっていただいて、一緒に酒米をつくり、山口のおいしいお酒を作っていくということを一緒になって取り組んでいけたらと思っています』
(福本信亮部会長)
『今年度に限っては昨年と同じ38ヘクタールを確保しておりますが、 来年度はどのようになるかちょっと疑問ではございます』
山口県は酒米の生産量が都道府県別で11位でその9割以上が「山田錦」となっています。
下関市豊田町では10月下旬に「西都の雫」の出荷式が行われる予定となっています。