米軍艦載機、岩国基地で着艦訓練を開始へ 地元は強く反発
防衛省はアメリカ軍岩国基地の空母艦載機がきょう午後から、陸上模擬着艦訓練=FCLPを行うと岩国市に通告しています。
激しい騒音をともなう訓練に地元は強く反発していますが、アメリカ軍は予定通り実施するものとみられます。
きょう午前11時まえのアメリカ軍岩国基地です。
アメリカ軍は着艦訓練=FCLPについて午後1時半から行うとしていますが空母艦載機のステルス戦闘機F35Cがタッチアンドゴーをする姿が確認されました。
FCLPは空母艦載機のパイロットが滑走路を空母に見立てて離着陸を繰り返す訓練です。
激しい騒音を伴うため通常、東京の離島=硫黄島で行われますが防衛省は、火山の噴火による影響で硫黄島でFCLPを行うことができずアメリカ軍が岩国基地での実施を希望していると今月12日、岩国市に通告していました。
岩国市や県などは「FCLPの実施は容認できない」とのスタンスできのう(16日)も福田市長が中谷防衛大臣に訓練を実施しないよう要請しています。
ただ在日アメリカ海軍は「訓練が地元住民の皆さまに及ぼす影響を最小限にとどめるよう努めています」などとコメントし、予定通りFCLPを実施するものとみられます。
訓練の期間は土日祝日を除くきょうから今月26日までの10日間で時間は午後1時半ごろから午後4時半ごろまでと午後6時45分ごろから午後9時45分ごろまでとされています。