みかんの島からみかんが無くなる危機感も…周防大島町で新たな就農希望者を育てる「周防大島みかんカレッジ」開校
県内最大のかんきつ産地周防大島町で1日、新たな就農希望者を育てる「周防大島みかんカレッジ」が開校しました。
「周防大島みかんカレッジ」に1期生として入校したのは大学から周防大島を離れUターンで戻ってきた松村慧さんとことし4月に神奈川県からIターンで移住してきた農業未経験の菅野洋太郎さんの二人です
このカレッジは県や町など関係機関が連携し、周防大島町のみかん産地の維持・発展を図るため、新規就農者を確保することを目的として開校しました。
杉原寿信校長(JA山口県周防大島統括本部本部長)
「みかんの島からみかんが無くなるそんな危機感を共有しわたしたちはこれまで県外への先進地視察や関係機関との協議を幾度となく重ねてまいりました」
周防大島町は昭和50年代には年間8万トン以上のみかんの出荷量を誇っていましたが、高齢化・後継者不足などによって、現在はおよそ2500トンと大きく減少しています。
1日はさっそく、みかん農園で傷ついた実や成長が見込めない実を取り除く摘果作業を指導員から教わりました
( 菅野さん)
「やってみてどんな感じですか?ちょっと初めての作業なので感覚がちょっと難しいです。実をどれくらい落としたらいいかどれくらいの大きさを残したらいいのかわからないので判別が難しい感じです」
松村さんは祖父の荒れた農園を蘇らせたいと入校しました
(松村さん)
「子どもの頃からみかん園の中で育ったようなものなので、どうしても思い入れは強いですね自分のみかん園を持って、みかんを作って色んな人に喜んでいただきたい」
このプログラムは2年間で1200時間以上の研修を行い、本格的なかんきつ農家として独り立ちを目指します。
研修生の一人、菅野さんは農業初心者だからこそしっかりとしたカリキュラムがあるみかんカレッジで学び美味しいみかんを作りたいと話していました