「二度とFCLPを実施されることのないよう」米軍訓練で岩国・福田市長が国に要請へ

この記事をシェア

  • LINE
山口 2025.09.25 19:46

地元の意向に反した訓練の強行や事前の通告と大きく異なる運用について岩国市の福田市長は「誠に遺憾」とし26日、国に対して今後二度とFCLPを岩国基地で実施しないよう改めて要請する考えを示しました。

( 福田良彦市長)
「今回のFCLPが強行されたことに対して強く抗議するとともに、二度とFCLPが岩国基地で実施されることのないよう要請する」

岩国市議会9月定例会の最終日で福田市長はこのように述べ26日、防衛省と外務省を訪れ二度とFCLPが岩国基地で行われないよう要請する考えを示しました。

大きな騒音を伴うことから通常は小笠原諸島の硫黄島で行われるFCLP。

防衛省は今月12日、硫黄島が火山の噴火の影響で使用できないとしてアメリカ軍が岩国基地での実施を希望していると市に通告しました。

市は「激しい騒音を伴うFCLPの実施は容認できない」というスタンスで今月16日には防衛省や外務省に訓練を実施しないよう要請。

しかし、地元の意向に反して翌17日から訓練が始まりました。

期間中は予定時間を超えた運用のほか訓練を行わないとしていた祝日にも訓練が行われるなど事前の通告と異なる運用が続いています。

福田市長はこれらについても遺憾とし改めてFCLPの実施を認めない姿勢を強調しました。

(福田市長)
「事前通告のあった日時、時間以外にも訓練が行われたことに強く抗議しなければならない。信頼関係が揺らぎかねないことだと思う」

今後、岩国基地でFCLPが実施されないよう国にあらゆる手段を講じるよう求める意見書も可決されています。