【山口天気 夕刊9/11】引き続き天気不安定…特に未明~朝で激しい雷雨のリスク高い 夜中の大雨対策など意識を高めて
●引き続き大気の状態が不安定
●12日(金)夜明け前頃を中心に いっそう激しい雷雨のリスク高まる
●3連休も天気不安定続く 連休後半ほど再び強雨が心配
==========
今週は天気が不安定な日々…きょう11日(木)の県内は、昼頃から内陸、山間部で活発な雨雲が続々と湧きあがり、夕方も周南市付近で局地的に雨雲が湧き上がってきました。また、九州でも、より規模の大きい雨雲が発生しています。
秋雨前線は、九州や四国付近に横たわっていますが、これが、じわりじわり北上して県内付近に進んでくる見込みです。
このため、今夜は、さらに活発な雨雲が広がりやすくなり、あす12日(金)夜明け前は、県中部東部中心にいっそう激しい雨、雷雨となる可能性があります。
このような急な激しい雨や雷…未明から朝の間によく発生して、睡眠が妨げられるなどの経験をお持ちの方も多いと思います。
これは、夜中は太陽の熱が届かず、上空が冷えることで大気の状態が不安定になるから、ということが、様々な論文から明らかになっています。加えて、豊後水道経由で流れ込む湿った空気の影響もあり、あす12日(金)夜明け前は、いっそう激しい雨のリスクが高くなりそう、という状況です。
寝ている間の大雨、となると、なかなか防災対応がスムーズに行えない、ということも踏まえておくことが肝心です。今夜は安全を確保できる場所で就寝、そして急な浸水などへの備えの確認など、意識しながら、お過ごしください。
あす12日(金)夜明け前は特に大気の状態が不安定で、激しい雷雨により、場合によって道路冠水、川の急な増水などの大雨災害の危険度が上昇する可能性もあります。その後、日中から夜にかけても、繰り返し雨雲が発生、発達しやすい状況が続きそうです。
3連休は、再び西から近づく前線の影響で、不安定な空模様は変わらず…特に前線が対馬海峡から県内へと進んでくる、連休後半、日~月曜日頃は、また雨が少々まとまってくる心配もあります。連休明けは多少晴れ間が出る日もあり、厳しい蒸し暑さは、まだ来週にかけても続きそうです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)