【山口天気 夕刊6/9】梅雨入り3日目から早くも梅雨最盛期…梅雨前線北上で警報級の大雨の心配も 防災の心構えを高めて!
●梅雨前線北上 あす10日(火)は九州北部~瀬戸内海を横切る
●九州に流入する活発な雨雲が 時々県内にも広がる 度々激しい雨のおそれ
●10日(火)~11日(水)で降り方次第では警報級の大雨のおそれも 防災の心構えを高めて
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日本列島は続々と雨の季節に突入。きのう8日(日)は、山口県を含む九州北部地方、そして四国地方が梅雨入り。さらに、きょう9日(月)は中国、近畿、東海地方までの梅雨入りが発表されました。一方で沖縄地方は、きのう8日(日)、統計開始以来最速タイとなる梅雨明けも発表されています。つまり、もう梅雨前線の定位置は沖縄よりも北となり、西日本方面は、いきなり梅雨最盛期のステージに突入、という状況です。
きょう9日(月)は、特に九州南部に非常に活発な雨雲が流れ込みましたが、あす10日(火)は、前線が九州北部~瀬戸内海を横切る見通しです。
前線北上に伴い、あす10日(火)は特に長崎、熊本、大分県方面中心に一段と活発な雨雲が流れ込みやすくなるとみられ、その活発な雨雲が時々北にも大きく広がって、県内でも雨が激しく降る時間がありそうです。
あす10日(火)~あさって11日(水)にかけてトータルで降る雨の量も多くなり、県内で予想される雨量は、あす10日(火)夕方にかけて多い所100ミリ、さらに、あさって11日(水)にかけて多い所80ミリ、と、合わせると6月の平年ひと月分の半分ほどが一気に降る心配があります。前線の位置が、もう少し北にずれてしまうことになれば、大雨警報が出るような、災害の危険が高まる状況になるおそれもあります。
梅雨入り早々ではありますが、緊張感をしっかり高めて。改めて避難経路や場所の確認、持ち出し品のチェック、そして随時、最新情報はこまめに入手しておくなど、大雨に対して、しっかり準備を進めて安全第一で過ごしていきましょう。
あす10日(火)は断続的に雨雲が流れ込みやすく、瀬戸内側、特に県東部・柳井周防大島方面ほど、激しい雨も繰り返しやってくるおそれがあります。大雨に伴う地盤の緩み、川の増水などに十分注意…状況次第では大雨警報も出てくる可能性もあります。しっかり防災への心構えを高めて、過ごしましょう。
あさって11日(水)の朝にかけて、雨の量が一段とまとまるおそれ。その後、いったん雨が小康状態の時間もありますが、金曜日から週末にかけても再び活発な雨雲が流れ込み、大雨への緊張感が高まるおそれがあります。また、当分はぐずつく天気の日々ですが、気温は日中で25度以上の夏日、朝晩も20度を下回らない日が多く、梅雨独特のジメジメ、ムシムシ感も一段と増してきそうです。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)