宇部・旧長生炭鉱で「骨のようなもの」が見つかる
戦時中の水没事故で犠牲となった183人の遺骨が海に残されたままとなっている宇部市の旧長生炭鉱できょう(29日)、骨のようなものが見つかりました。
すでに警察に引き渡され、今後人の骨かどうか調べられます。
骨のようなものが見つかったのはきょうの午前10時ごろ。
浜辺では連絡を受けかけつけた宇部警察署の署員らが大きさを測ったり写真を撮影したりしていました。
見つけたのは来月の潜水調査に向けて、作業を行っていた地元のダイバーです。
(地元のダイバー戸田政巳さん)
「つかんだものがきょうの棒状の物。両サイドが膨らんでいたので骨じゃないかなと。」
骨のようなものは海面に突き出た排気筒の内部で新たに見つかっていた「横穴」の入り口から6、7m入ったところで見つかったということです。
横穴は炭鉱の主坑道に向かって斜め下に伸びています。
旧長生炭鉱の排気筒ではことし3月にも骨のようなものが見つかっていますがこの時は人の骨ではありませんでした。
(長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子共同代表)
「人骨であってほしいと思いますよね。早く人骨を見つけて大規模なご遺骨の捜索に国が体制をきちんととって中に入っていただくことがいまから求めていくことになるので、人骨であってほしいと願っています」
骨のようなものは今後警察で人の骨かどうか調べられることになっています。