【山口天気 夕刊7/8】湿った空気が充満で天気不安定…晴れて蒸し暑さ増すほど雨雲急発達に要注意の日々続く
●日本付近は南から湿った空気流入
●県内は湿った空気充満で天気不安定続く
●蒸し暑さが増すほど急な雨雲発達に注意
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県内は猛暑一辺倒の天気の流れが、きょう8日(火)、一気に変わってきました。昼前頃から山間部で雨雲、雷雲が急に湧き上がり、その雨雲が山のふもとにも広がって、昼過ぎ頃は山口市中心部などでも激しい雨や雷に見舞われる、非常に不安定な空模様となりました。雨が降って大地が冷まされるとともに、夕方には各地で落ち着いた空模様が戻ってきています。
日本付近は引き続き夏の高気圧のエリア内ですが、台湾の北を進む台風4号により南から湿った空気が流れ込みやすくなっていて、これが不安定な天気をもたらしました。このあとも台風自体は日本には近づきませんが…
引き続き南から湿った空気が流れ込みやすく、あす9日(水)も再び、昼間、蒸し暑さが増すにつれて不安定な空模様に。急な雨雲発達に注意が必要です。
雷雲が発生する確率も高く、一気に湧き上がる雨雲とともに、雷などへの注意も必要です。怪しい暗い雲を目撃した時や、雷の音が聞こえてきた時には速やかに建物の中に逃げ込むなど、安全確保の心構えを引き続き、お願いします。
また、今週はこのあとも、空気中に雨雲の材料である湿った空気が充満している状況で、今週後半もしばらく、晴れ間が出ても夕立に要注意の日々となりそうです。週末は一段と不安定な空模様の気配も見えてきています。今しばらくは、気まぐれな空模様の変化に度々気を付けていきながら、安全第一で過ごしていきましょう。
あす9日(水)も、まずは体力を消耗し続ける厳しい蒸し暑さに十分注意を…気温は朝から25度以上の所が多く、日中は33~34度くらいから、山口や周南、広瀬で35度に届く猛暑日となる予想です。また、蒸し暑さが増すほど、急な入道雲の発達にも注意。内陸中心~東のエリア・岩国方面ほど、雨雲が発生しやすくなる心配がある、と見込んでいます。
きょう8日(火)、残念なことに、県内で今年度初めてとなる、熱中症の疑いで死亡…というニュースがありました。あす9日(水)、今のところ「熱中症警戒アラート」は出ていませんが、日中は危険な暑さにはなりますので、体調管理にもくれぐれも十分気を付けてお過ごしください。
しばらくは湿った空気が充満し続ける日々で、晴れ間が出ても午後は夕立要注意の、不安定な天気が続きます。週末頃からはやや晴れ間が少なくなり、猛暑日は途切れる可能性がありますが、それでも体力を消耗する厳しい暑さは、あまり和らぐ気配はありません。日々健康に過ごす心構えも、しっかり高めていきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)