地元反発の中FCLP強行に岩国市「大変遺憾」 通告時間外の訓練に反発の声も
福田市長が防衛・外務両大臣に直接中止を求めたにも関わらずFCLPが始まったことに対し、岩国市は「大変遺憾」と反発をさらに強めています。
またアメリカ軍が初日から、自ら通告した訓練時間を超えてタッチアンドゴーを繰り返したことに抗議する声もあがっています。
岩国市議会の総務常任委員会で、市の村田光洋審議監が答弁しました。
(岩国市・村田光洋審議監)
「(FCLPが)強行されたことは、大変遺憾に思う」
「岩国基地でのFCLP実施は認められない」ことを基地政策の基本方針に据える岩国市は、訓練開始前日の16日に福田市長が上京し、中谷防衛大臣、岩屋外務大臣に直接、中止を要請しました。
村田審議監はこれを「行政の取りうる最終・最高の手段」とし、それにも関わらずFCLPが始まったことに「大変遺憾」と述べました。
なお岩国市議会は1998年に、夜間着艦訓練を実施しないことを求める決議を可決しています。
一方、市民団体「瀬戸内ネット」は、「あること」をめぐって国やアメリカ軍に抗議するよう、市に申し入れました。
アメリカ軍の通告では、日中のFCLPは「午後1時半から午後4時半」とされていますが、訓練初日のきのう(17日)、艦載機の「グラウラー」1機が午後4時半を超えてタッチアンドゴーを7回繰り返しました。
(瀬戸内ネット・久米慶典共同代表)
「米軍が自分たちの思い通りにできるんだということを如実に私たちに示している。本当に腹立たしい限り」
きょう(18日)この後の夜間のFCLPは、福田市長が基地周辺に向かい、状況を確認することとしています。