「売り手市場」背景に空席目立つ 山口市で「ふるさと山口Uターン就職フェア」開催

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山口 2025.08.13 19:59

人口減少に加えて、若者の県外流出も止まらず、県内の企業は人手不足に直面しています。

山口市で13日、帰省中の大学生らを対象とした就職フェアが開かれましたが、「売り手市場」を背景に、空席が目立ちました。

山口労働局や県が開いた「ふるさと山口Uターン就職フェア」。

ことし3月に県内の大学を卒業した人で県内就職者の割合は27%、高専の卒業生ではわずか15%にとどまっていて、若者の県外流出に歯止めがかかっていません。

(大学生)
「福利厚生がちゃんとしていたらいい、3社(のブース)を回ったが、どこも環境がいいと思った」

(専門学校生)
「会社の雰囲気が良くて、上司とも相談しやすい職場がいい」

また人手不足も深刻で、就業地別の有効求人倍率は全国トップクラスの状況が続いていて「売り手市場」となっています。

13日も、午前と午後合わせておよそ100社がブースを構えましたが、訪れた学生らは少なく、会場では空席が目立ちました。

(丸久の担当者)
「ここ数年、採用活動でも数が採れない現状が続き、人手不足は深刻。お客様にも、従業員同士でも人との関係性を大事にしながら運営している会社だとしっかり伝えたい」

(あさひ製菓の担当者)
「うちは約8割が女性なので、女性の働きやすい職場づくりは県内トップクラスと思う。ひと昔、10年前と今の状況は全然違う。(空席の)状態は絶対あり得なかった、ずっと(学生が)列を成して並んでいたが、今は逆に企業の方が多い」

県は今年度から、県外に住む新卒者らを対象に県内企業の面接などに来る際の交通費を全額補助していますが人手不足はしばらく続きそうです。