全国でクマの人身被害が相次ぐ 県内で初めて岩国市で「緊急銃猟」を想定した机上訓練実施
9月に改正鳥獣保護管理法が施行され、クマなどに対し「緊急銃猟」が行われるようになりました。
この「緊急銃猟」の実施に向けた県内初の机上訓練が31日、岩国市で行われました。
(高橋良アナウンサー)
「自治体や警察、岩国市内の猟友会などおよそ90人が参加している県内初めての訓練。6つの班に分かれてグループワークが行われています」
2024年度、クマに関する情報が県内最多となった岩国市。(目撃件数252件)(捕獲頭数 29頭)
緊急銃猟の机上訓練は、通勤・通学時間帯の午前7時にクマ1頭が、市内、錦帯橋近くの広場に出没したという想定で行われました。
9月1日の改正鳥獣保護管理法の施行で行われるようになった緊急銃猟はクマやイノシシなどが人の生活圏に出没し、危害を及ぼす恐れがある際、市町村長の判断で、発砲を可能にする制度です
緊急銃猟の実施に向けて特に重要となるのが安全管理で、参加者は、住民避難や通行制限の周知の手順などを確認していました。
(参加者)
「錦帯橋の両端、錦城橋の両端、県道の終わりと国道、千石原方面の国道で交通制限を行います。」
(県自然保護課・山田隆信主幹)
「その時の状況に応じた適切な判断を早くできるように、このような机上訓練を開催しています。これをモデルにして、各市町の皆さんがそれぞれの市町に戻って、体制を整備していくことをしっかりやっていけたらと思っています」
県のまとめによると、今年度はこれまでにクマの目撃件数が284件あり、10頭が捕獲されています。
緊急銃猟は、これまで8つの道県で実施されています。(10月30日19:20現在)(宮城・群馬・新潟・秋田・富山 北海道・福井・石川)