広島駅の新駅ビルで開催 中国地方知事会 東京一極集中の是正などを国に求める共同アピール採択

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山口 2025.09.03 20:02

中国5県の知事による会議が広島市で開かれ、東京一極集中の是正などを国に求める共同アピールを採択しました。

戦後80年の節目を迎えた被爆地ヒロシマ。

中国5県の知事はまず、平和記念公園を訪れ、原爆死没者慰霊碑に献花しました。

そして3月に開業した、広島駅の新しい駅ビル「minamoa」を視察。中国・四国地方では最大の駅ビルで、先月(8月)からは2階部分に路面電車が乗り入れるようになっています。

(大坪記者)
「広島駅の新しい駅ビルには映画館も併設されています。今回の中国地方知事会議は9つあるシアターのうちこちらで開かれていて、映画館での開催は初めてということです」

5人の知事は東京一極集中やJRローカル線の維持、アメリカ軍岩国基地の騒音被害、アメリカの関税への対応などで意見を交わしました。

(村岡知事)
「全国の(大学)定員の4割が1都3県に集中して」「大学の定員のコントロールも非常に首都圏に偏っているものを改善することは国にしかできない」

(湯﨑広島県知事)
「地方の人口減少の問題ではなくて」「放置をすれば日本全体が衰退していきかねない」「構造的に変えていかなければいけない喫緊の重要課題」「地方と東京の問題でなく日本国の問題」

(伊原木岡山県知事)
「(地方創生という)薬を飲んでまた10年経っても治らないのは薬で治る話ではない」「手術に相当するようなことをしなければいけない」「(一極集中は)東京のポテンシャルも削いでいる」

中国地方知事会は13項目を国に要望することで一致し、共同アピールを採択しました。

なお、4期16年務めた広島県の湯﨑知事は退任することを表明していて、これが最後の知事会議となります。

山口県の村岡知事は、来年2月の知事選に出馬するかどうか、現時点で明らかにしていません。