三坂神社でも終戦の日に神事 弾除け神社の奉納写真返還の取り組みは続く

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山口 2025.08.15 18:46

山口市徳地の三坂神社には戦時中、出征した兵士が無事に戻ってくることを願い多くの写真が奉納されていていまもその写真を持ち主にかえす取り組みが続けられています。

その三坂神社でもきょう(15日)神事が行われています。

戦時中、弾除け神社と呼ばれ、2万5千枚もの出征した兵士らの写真が奉納された山口市徳地の三坂神社。

持ち主に写真を返す活動を続けるもいまもまだ1万4千枚もの写真が神社に残されています。

そんな写真に込められた思いを慰めようと毎年、終戦の日に合わせ神事が行われています。

神事の中では必ず「ふるさと」がうたわれます。

「故郷に帰りたい」そんな思いのこもった写真が1枚でも多く家族のもとに帰れるようにと…

「こころざしを果たしていつの日にか帰らん」

(三坂神社 江端希之宮司)
「80年たちましたので今までの使命は思いのこもる写真を家族のもとに返すこと。新たな使命は記憶の継承。写真に込められた思いを次世代、後世に伝えていく」

ことしは戦後80年という節目の年ということで神事以外の行事も、と地元の伝統産業=「徳地和紙」をつかった風鈴づくりワークショップを初開催しました。

参拝者らが作った風鈴は本殿に飾られ美しい音で奉納写真を慰めていました。