山口県内の作付面積は去年より300ha多い1万6100ha 収量確保へ高温対策などを学ぶ研修会

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山口 2025.07.07 19:48

歴史的なコメの価格高騰のなか、ことしは異例の早さで梅雨明けし、高温や水不足といった稲作への影響が懸念されています。

県産米の収量確保に向けた研修が山口市で開かれました。

研修はコメ不足などを受けて山口県とJA山口県が急遽、開いたもので、JAの営農指導員らおよそ80人が参加しました。

コメ不足や価格高騰を背景に、山口県内の作付面積は去年より300ha多い1万6100haとなる見込みです。

山口県を含む九州北部地方は統計開始以来、最も早い梅雨明けとなりました。

高温が続くと、コメが栄養不足になり白く濁って痩せたものが多くなってしまうことから、研修では肥料を増やしたり、もみの数を調整する手法が紹介されました。

また、穂が育つタイミングなど特に水が必要な時期に、重点的に水を与えると良いということです。

(県農業振興課・明石義哉主査)「(作付)面積が増えるだけではなく、獲れるコメの量をしっかり確保できるよう、いろいろな管理が必要。8月になれば新米が収穫され出てくるので、期待して待ってもらえたら。」

研修を受けた営農指導員らは、今後各地で開かれるコメの栽培講習会で生産者に対策を伝えることとなっています。