岩国FCLP「二度と実施しないで」 山口県・岩国市が小泉防衛相に要請
アメリカ軍岩国基地で9月、空母艦載機の激しい騒音を伴う訓練が行われたことを受け、県や岩国市などは小泉防衛大臣に対し、岩国で二度とFCLPが実施されないよう求めました。
村岡知事や岩国市の福田市長らが、東京で小泉進次郎防衛大臣に要望書を手渡しました。
FCLPはアメリカ軍の空母艦載機部隊がタッチアンドゴーを繰り返す、激しい騒音を伴う訓練です。
通常の実施場所である硫黄島で噴火があり、9月17日から25日まで、25年ぶりに岩国基地で行われました。
地元側は「基地周辺住民の生活に甚大な影響を与えた」と指摘し、岩国で二度と実施しないことや、硫黄島の施設の復旧を速やかに図ることを求めました。
また2027年度までとなっている基地関係の県への交付金の継続も要望しました。
(小泉防衛相)
「みなさんの不安や今後のまちづくりの思いもまったく共感するところ」「何ができるかを考えたい」
(村岡知事)
「我々の懸念や思いは受け止めていただいた。負担軽減やFCLPを実施しないこと、あらゆる措置を講じてもらえると期待している」
このほか県は、国の来年度の予算編成を前に関係省庁へ要望し国土交通省ではJR美祢線のBRT転換に向けた財政支援などを求めました。