統一地方選挙の後半戦に入っています。
私がキャスターを務めるKRYさわやかモーニングでも、
選挙関連のニュースや特集を放送しています。
注目される選挙での候補者の皆さんは、
立候補届出後の第1声で、マイク数本を束にして
両手に持って支持を訴える・・・。おなじみの映像ですね。
マイクは、会場の拡声器用のほか、
報道各社のテレビカメラに直結したものがあるため、
5~6本になります。それをビニールテープで
一つにまとめるため、かなりの太さになり、
ずしりと重くなります。マイク本体だけでなく、
そこから垂れ下がるケーブルの重量が加わるので、
かなりのものです。
私は記者だった頃、知事選挙、市長選挙、
国会議員選挙、県議会議員選挙などで
多くの候補者を取材させていただきました。
記者兼カメラマンとして取材することもあり、
いつも「重くなって申し訳ないな~」と思っていました。
選挙戦が終わったときの代表インタビュアーは、
かなりの腕力が必要になります。私も経験がありますが、
相手のワンショットを撮影しやすいように
なるべく立ち位置を遠くしなければならないため、
マイクの束を片手で持って差し出す形になります。
ダンベルを持って水平位置で長時間キープしている
ようなものです。戦いの感想や今後の抱負を聞きながら
マイクを往復させるこの体勢は、見た目以上にきついのです。
それでもいいインタビューができたら疲れは吹き飛びます。
マイクは、音声を伝えるだけでなく、
話し手の心の中までもリアルに伝えることができる
素晴らしい道具だと思います。
私たちはこれを駆使しながら視聴者の期待に応えられるよう、
今後とも努力していきたいと思います。
まもなく投開票。第1声のときの
「マイクの束」が勝利を祝う「花束」に換わるよう、
候補者たちの舌戦は続きます。