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IAN PAICE

2023年03月27日

ハードロックを真剣に聴き始めたのは1972年頃でした。中学生になってラジオを聴き始めたことや周りにいた洋楽を聴く同級生の影響でした。やはりLED ZEPPELINとDEEP PURPLE そしてGRAND FUNK…まあ王道です。その中のDEEP PURPLE のドラマー「イアン・ペイス」さんに魅了されます。物凄く速いシングルストロークとシンバルワーク。生で観たり映像を観たりして分かったのですがとにかく早く正確…シャッフルのリズムなんて最高です。そして特にクラッシュ・シンバルを叩く時のスティックの角度がカッコイイのです。

1968年、DEEP PURPLE はプロデビュー。数年のインターバルはありますが、イアン・ペイスは2023年の今日までずっとドラマーの座を守り続けています。勿論すべてのアルバム及びライブ活動のドラムです。これは世界トップクラスのバンドの中でもとてもめずらしいことなのです。DEEP PURPLEの要はやはりこの方なのです。

今回はDEEP PURPLE以外の音源を少しセレクト。やはりホワイトスネイクでの活動が有名ですね。1979年から1982年初めまで参加、非常に安定したドラミングを聴かせてくれる。その後ゲイリー・ムーアのバンドにホワイトスネイク時代のベーシスト、ニール・マーレーとともに参加。これには現DEEP PURPLEのドン・エイリーも参加。非常に強力な布陣が整います。1982年9月にアルバム「コリドーズ・オブ・パワー」がリリースされ大きな話題となり、1983年1月の来日公演は即日完売。ロックファン大騒ぎとなったのです。そして1984年突如?DEEP PURPLEが第2期黄金メンバーでの再結成でゲイリー・ムーア・バンドから脱退。しかしイアン・ペイスの功績は今でも称賛されています。

さて今回の注目は、1976年DEEP PURPLE解散後にジョン・ロードとトニー・アシュトンと組んだ「ペイス・アシュトン・ロード」このバンドには後にホワイトスネイクで大活躍することになるまだ無名?のバーニー・マースデンが参加しています。アルバム「不思議な国のマリス」をリリース。トニー・アシュトンのファンキーでソウル的な個性が往年のロックと附合したとてもカッコイイ作品に仕上がっています。個人的には凄く好きなアルバムです。今回2曲かけましたが、世界的なDEEP PURPLEというマンモス級のバンドから解放されリラックスした感じを受けます。勿論ジョン・ロードさんも同様でしょう。その後このバンドから3人がホワイトスネイクへ参加の話が出て…残念ながらこの「PAL=ペイス・アシュトン・ロード」は1枚のスタジオ盤と1枚のライブ盤だけで解散してしまいます。貴重です。この5人のルックスがいかにもイギリスのバンドって感じでカッコいいです。

さて次回4月1日は、来日直前、3月30日で78歳。世界遺産的「ERIC CLAPTON」登場です。楽しみにしていてください。そして放送時刻が土曜17時~に変わります。引き続き聴いてください。
 
 
【今回オンエア】
DON'T BREAK MY HEART AGIN (WHITE SNAKE) 
REMEMBER THE GOOD TIMES (PAL)
MALICE IN WONDERLAND (PAL)
DON'T TAKE ME FOR A LOSER (GARY MOORE)
WISHING WELL(GARY MOORE)

 

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