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BOSTON

2021年10月18日

エレキギターやエレキベースを永く使っていたら、電気回路に詳しかったらいいのに…なんて思ったことは何度かあるはずです。ギター、アンプ、エフェクター等正しいと思って使用しているが実は違っているというケースがあります。ケーブル一本についても奥が深く、ピックアップにしても様々、ましてエフェクターはプレイヤーの演奏個性を大きく左右します。ほとんどは専門家がそれを仕事としてプレイヤーをサポートするのですが、ボストンの「トム・ショルツ」はすべて自分でする。彼が開発したロックマン・エフェクターは一聴してBOSTONと分かる音を作りあげています。しかもかっこいい。ハードロックの場合「ドンシャリ」と言われる低音域と高音域を強調したギターサウンドが多い。BOSTONの場合、中音域を持ち上げ、さらに空間的なエコー効果を重ねまくり、独特の太く張りのあるサウンドを確立しています。大きな特徴ですね。
 
さて、BOSTON創始者「トム・ショルツ」は、大学時代(マサチューセッツ工科大学)にギターを独学で覚え、卒業後ポラロイド社に就職、時間をかけて自宅で多重録音で作ったデモテープをCBSに持ち込み、デビューということになります。CBSの担当はそうとう驚いたことと思います。なんせ、あのサウンドですから…素晴らしいハーモニーにキャッチーで繊細なメロディー、12弦ギターとハードなレスポール、強烈なオルガン等々、計算されたそのアレンジは見事です。デビューアルバム「幻想飛行」は世界中で受けまくりました。それまで全くのキャリアがなかったメンバー5人が突如としてシーンのど真ん中に現れたわけです。アメリカン・プログレ・ハードなどとメディアはジャンル分けをしましたが、あくまでも「ロックンロールバンド」です。
 
ファーストアルバムが売れすぎて予期せぬトラブルが発生したり、レコード会社からの次々のオファーなどがバンドを圧迫します。セカンドアルバムリリースまで2年。当時の新人バンドとしては永いインターバルですが、「新惑星到着ドントルックバック」は大絶賛。そして1979年初来日…しかし次のアルバムまで8年…さらに8年…いろいろ言われますが、それはそれでいいと思いますね。彼ら(トム・ショルツ)の作品は偉大です。発売から30年を記念してトム・ショルツ自身が「幻想飛行」「ドントルックバック」をリマスター。レコーディングの技術とセンスが輝いていることが改めて確認されました。この2枚のCDの購入を考えているのならリマスターをお薦めします。トム・ショルツって偉大ですね。ライブも強烈です。
 
次回は、ポール・マッカートニー&ウイングスの往年のヒット曲です。お楽しみ。
 
 
【今回オンエア】
DON'T LOOK BACK
FOREPLAY/LONG TIME
A MAN I'LL NEVER BE
SMOKIN'
SOMETHING ABOUT YOU
AMANDA

 

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