大人の音楽堂 ブログ
GARY MOORE
2021年02月08日
偶然ですが命日(2月6日)の放送でした。改めて聴くと、こういう方がマジのギタリストだと強く感じます。
彼に影響を受けたギタリストは数多くいます。何がすごいか、バッチリのリズム感、ジャストのピッチのチョーキング、早引き、リフ構成…そして完全無欠のメロディーライン。ギタリストでありヴォーカリストそしてライターでアレンジャー、そして何故かいつも凄腕のメンバーが周りを固めています。
それに笑顔がいいんです。性格的にはとてもまじめな方と日本のスタッフから聞いたことがあります。常に練習をしていたそうです。彼の名前を世に出した「THIN LIZZY」への加入…しかしほかのメンバーが、酒やその他の遊びでパワーを使うのがとても嫌だったそうです。
それで脱退、彼は北アイルランドの出身。北アイルランド紛争など厳しい時代に直面していて純粋にROCKに向き合うことも難しかったのではないかと思います。
絶頂期の1984年12月、故郷、北アイルランド・ベルファストのアルスター・ホールにて凱旋コンサートのドキュメント・フイルム「エメラルド・アイルス」を観たら街の様子がよく分かります。人気の高い「エンプティー・ルーム」のPVでも分かります。
何度かコンサートにも行きましたが、終始、全力投球のライブは深く印象に残っています、特に初来日1983年1月イアン・ペイス(Dr)、ニール・マーレー(B)、ジョン・スローマン(Vo、Key)、そしてドン・エイリー(Key)、この布陣のライブは特に凄かった。歴史的ライブではないかと今でも思います。
ドン・エイリーというキーボード・プレイヤー(現DEEP PURPLE)、ハードロック界広しといえども、シンセサイザーでギタリストと絡むソロを弾く人はこの方ぐらいでしょう。ピアノやオルガンはいくつか思い当たりますが、この人はとても器用です。
さて、ゲイリーさん、1990年に入りブルースにどっぷり…意外な展開でしたが、そのクオリティー高さにびっくりしました。あのクラプトンさんもカバーしています。改めてキャリアを見てみるととても、バランスのよい、いろんなタイプの曲を作っています。いくつも映像ソフトが出ていますので、是非観てください。なぜか元気が出ます…。
来週は「STING」さんです。聴いてください。
(山根由紀夫)
【使用曲】
Out in the Fields(1985)
Back on the Streets(1978)
Hurricane(1978)
Parisienne Walkways(1978)
Still Got the Blues (For You)(1990)
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