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Steve Miller Band

2022年04月25日

1973年「ジョーカー」で全米1位、1976年「鷲の爪」、1978年「ペガサスの祈り」で頂点を極めます。元々は1960年代後半から活動するサンフランシスコ出身のブルースバンドでしたが、1970年代からは、当時開発が進んできたシンセサイザーを積極的に効果音的に導入して、他のグループとの違いを出します。曲も短くチャートの上位に次々に曲を送ります。その軽快でキャッチーな楽曲アレンジは名人芸です。テクニックにおいてこの「キャッチーでカッコイイ」ってのが一番厄介でしょう。コンパクトにまとめる…これは大変です。センスの問題もあります。そこをこのスティーブ・ミラーさんはやってのけます。BEST盤の売り上げはかなりのものです。
 
一般的なロスアンゼルスのサウンドと比べて、微妙というか独自のアメリカウエストコーストサウンドです。活動開始が1966年からなので、ヒッピームーブメント、フラワームーブメントがリアルタイムなので1970年代からのウエストコーストサウンドとは違いますね。カントリーの雰囲気より、やはりブルースでしょう。大ヒット「ジョーカー」「冬将軍」あたりでそれが分かります。お薦めはやはり「鷲の爪」「ペガサスの祈り」あたりでしょう。かっこいいポップなロックが体験できます。
 
そういえば、1976年頃だったと思います。当時大学生でKRYラジオで電話リクエスト番組を担当していた先輩、W・Rさんと親しくなり、自宅に伺い「スティーブ・ミラー」を聴きまくった思い出があります。そこには当時珍しいホームビデオなんかもあり、俺は泊まり込んで迷惑をかけた嫌な高校生でした。そこだけではなくバンドをしている、いろんな先輩のお宅に行きレコードを聴きあさってました。1979年、画期的なオーディオ製品が発売されます。S社のWです。ヘッドホーンでステレオ再生のコンパクトカセットテープ・プレイヤー…食事代をケチってなんとか入手…スティーブミラーバンドをよく再生していました。腰のベルトに装着してヘッドホーンで歩きながら聴く…街に音楽を持ち出す…そんなキャッチ・コピーだったと思います。まさにそのとおり、UCLAのロゴTシャツにコンバースのワンスター…こんな環境で聴くカセットテープの中身はアメリカンロックばかりでした。「ベイエリアの風」ですね。FMレコパルを毎週買ってました。
 
次回はアメリカン・プログレ?「STYX」の登場です。バリエーション豊かなサウンドを楽しんでください。
 
 
【今回オンエア】
Jungle Love  
The Joker 
Space Intro~Fly Like An Eagle 
Threshold~Jet Airliner  
Take The Money And Run  
Swing Town

 

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