【詳報】振り込み先は2年前移住の男性(24)いまは所在不明に 阿武町4630万円振り込みミス問題で阿武町が男性を提訴

この記事をシェア

  • LINE
山口 2022.05.12 19:51

 阿武町が新型コロナ対策の臨時給付金を、誤って1世帯に4630万円を振り込み、振込先の人物が返還を拒否している問題で、町は12日、振込先の人物を相手取り、現金の返還などを求めて山口地裁萩支部に提訴した。この人物は2年前に移住してきた24歳の男性で、現在、所在がわからなくなっている。

 この問題は、1世帯10万円の新型コロナ対策の臨時給付金を阿武町が誤って1世帯に4630万円を振り込んでいたもの。町は返還を求めていたが、振込先の人物は「入金されたお金はもう動かしている。元には戻せない」などと話し、返還を拒否していた。

 この問題を受け、阿武町は12日の臨時議会で、振り込み先の人物に対して、不当利得、つまり今回誤って入金した現金の返還を求め、民事訴訟を起こす議案を提出した。

 阿武町によると振り込み先の人物は2020年10月に町内に移住してきた24歳の男性。萩市内で働いていたというが、すでに仕事を辞めていて、町の職員が1日3回、自宅を訪れているが、連絡がとれず、現在、所在がわからなくなっている。

 全会一致での可決を受け、町の代理人弁護士が山口地裁萩支部に訴状を提出した。

(花田町長)
「私どもとしては強い体制を取ったということ。町民の大切な公金、多額の公金であるし、なんとかこれを取り戻したいということで全力を挙げて取り組んでいる。これからも全力を挙げて取り組みたい」

 町の空き家バンク制度を活用して移住してきたというこの男性は、振り込みミスがあった4月8日以降、多額の金を動かし始め、2週間ほどで、入金したほぼ全額が口座からなくなっていたという。