■前の理事長を横領の疑いで告発 美容業者でつくる組合の使途不明金問題【徳島】(徳島県)
県内の美容業者で作る組合の会計に、多額の使途不明金が見つかった問題で、組合の現理事長は9月9日、前の理事長が横領していたとして、警察に告発状を提出しました。
告発状を提出したのは、県美容業生活衛生同業組合の掛田千恵理事長です。
9日、代理人が会見で明らかにしました。
(現理事長の代理人弁護士)
「業務上横領罪で、さきほど県警に告発の相談に行ってきました」
告発状によりますと、前の理事長は2018年から2024年までに、組合の預金から計2000万円あまりを横領した、業務上横領の疑いがあるとしています。
前理事長は1998年頃に就任し、2024年退任。
四国放送の取材に対し「2009年に、組合が経営する美容学校の移転先の土地の購入費用1400万円を立て替えていて、退職金名目で分割して返済してもらっていた」と説明。
「借用書や領収書を残しておらず、会計処理に不備があったのは落ち度だが、やましいことは一切ない」と話しています。
今回の横領が事実ならば、被害を受けたのは「組合」ですが、現時点で組合としてではなく、現理事長個人としての告発です。
(現理事長の代理人弁護士)
「今回の被告発人(前理事長)を擁護する人たちも相当数いらっしゃる」
「組合として動くというのが、果たして組合の総意なのか」
「内部での混乱を生じさせる、可能性ももちろんあるというところで」
「ただ、現理事長自身は今回の件に関しては、きちんと一組合員として対応したい」
事務局や他の組合員によりますと、問題発覚後に開かれた会合で、前理事長に対し、会計処理の不備などを理由に、2024年度の受領分350万円の返還などを求める一方、この問題について今後、協議しないことが決まっていたということです。
告発状では「前理事長が組合職員に預金を引き出させて、金を受け取っていた」とした上で、「職員はパワハラを受け、指示に逆らえなかった」としていますが、四国放送が職員本人に取材したところ、パワハラの事実は否定しています。
(09/09 18:45 四国放送)
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